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検察 警察拷問捜査‘のろま+不良’

登録:2010-06-22 10:05

原文入力:2010-06-22午前08:13:24(1798字)
初日 関連者陳述のみ聴取 3日後 留置場画面 複写
5日後に全体映像押収‘証拠操作・隠蔽ほう助’疑惑

チョン・ジンシク記者

←江西・陽川市民の集い、江西・陽川環境運動連合などが集まった‘陽川 政党・市民団体連席会議’会員たちが21日午前、ソウル、陽川区,新亭洞の陽川警察署前で被疑者たちに対し捜査途中に拷問と過酷行為を行った責任者の処罰と再発防止対策準備などを要求している。 イ・ジョングン記者 root2@hani.co.kr

ソウル、陽川警察署所属警察官らの拷問・苛酷行為に対する捜査を進めている検察が、去る4月初めの拷問事実に対する陳情を受け付けても、ぐずぐずした対応をしたという批判が出ている。特に検察は被疑者の拷問主張を聞いても、関連証拠資料を速かに確保せず、結果的に警察の証拠操作および隠蔽をほう助したのではないかという疑惑も提起されている。

21日、警察と検察の話を総合すれば、ソウル南部地検(地検長 キム・ハクウィ)は被疑者が苛酷行為にあったと陳情を出した翌日の去る4月2日、陽川署を訪ね留置場などを監察し留置人・警察官など関連者らの陳述を聞いた。検察は3日後の5日に再び陽川署を訪問し、状況室閉回路テレビ(CCTV)画面などを確認し帰った後、この日夕方に再度訪問し‘留置場録画画面’だけをコピーしていった。警察は当時、検察に複写本を渡し「次は令状を持ってきなさい」という話をしたという事実が新たに明らかになった。

だが、この時まで検察は拷問疑惑がふくらんだ強力チームCCTV録画分はくれと言わず、確保することもできなかった。検察は2日後の7日に押収捜索令状を持ってゆき陽川署全体CCTV画面が入れられたハードディスク6個を持っていった。

しかし検察がこのハードディスク内容を確認してみると、去る3月9日から4月2日まで、強力チーム事務室が録画された画面は全くなかった。警察は「CCTV管理業者では機器誤作動のために録画されなかったと言っている」と説明しているが、これまた釈然としない部分が多い。偶然にも検察が苛酷行為に対し調査を始めた4月2日までの画面が消えたことであるためだ。

結果的に検察は4月2日、この事件調査に着手したという事実を警察に知らせ、5日や去る7日になって決定的証拠となりうるCCTV画面録画分を押収捜索したのだ。迅速性と秘密性が生命である押収捜索の‘基本’さえ守れなかったという批判を避けにくい内容だ。その5日間に陽川署はこれを上部にきちんと報告しなかった。オ・チャンイク人権連帯事務局長は「検察が結果的に警察に隠蔽・操作の口実を与えた形」としつつ「押収捜索を予告した格好になってしまった」と批判した。

初期捜査不良の他に、検察ののろま捜査も問題として指摘される。4月7日CCTV画面が入れられたハードディスクを押収捜索した検察は、去る16日に国家人権委員会がこの事件を公式発表する時まで2ヶ月以上にわたり特別な捜査成果を出すことができなかった。イ・ヨンニョル ソウル南部地検検事補は‘捜査をぐずぐずさせたのではないか’という質問に「CCTV記録がとても多く分析に時間がかかった」とし「検事と捜査官が1500ギガバイト(GB)にもなるCCTV記録を見るのに吐き気がしたほど」とし捜査の困難を強調することもした。

だが、特別捜査経験が多いある弁護士は「被疑者が暴行にあったと主張する日があるので、選別してみることができる」とし「今回のような職権乱用暴行事件で2ヶ月は相当に長い時間」と話した。しかも検察はマスコミの報道が出た後に該当警察官を召還するなど捜査速度を上げた。

検察は被疑者の拷問・苛酷行為主張を目の前で握りつぶすことさえした。先月17日、ソウル南部地方裁判所で開かれた公判で、ある被告人が「警察が私の口に綿を入れ顔にスコッチテープを巻きつけた後に暴行し虚偽自白をした」と述べ、当時公判検事は「人権委に行き陳情しろ」としこれを一蹴した。

チョン・ジンシク記者 seek16@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/426813.html 訳J.S