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尹錫悦弁護団、ハンギョレへの電気と水の供給遮断「指示したことはない」

登録:2025-02-05 08:53 修正:2025-02-05 09:12
尹錫悦大統領の弁護団のユン・ガプクン弁護士/聯合ニュース

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弁護団は、尹大統領がハンギョレなどの報道機関への電気と水の供給遮断を指示したことはないとして、検察の起訴状の内容を否定した。

 尹大統領弁護団のユン・ガプクン弁護士は4日、尹大統領の弾劾審判第5回弁論の終了後、報道機関への電気と水の供給遮断指示について、「(尹大統領は)そのような指示をしたこともないし、話にならない」として、「電気と水を断つなら兵力が出動した国会をやるべき」と述べた。

 ユン弁護士の発言は、前日のハンギョレの取材などで確認された尹大統領の起訴状の内容に反する。起訴状では、尹大統領は昨年12月3日夜、自身の執務室に来たイ・サンミン行政安全部長官(当時)に非常戒厳指示文書を見せたとなっている。同文書には「午前0時にハンギョレ新聞などの報道機関を封鎖したうえで、消防庁を通じて電気と水の供給を断て」との内容が記されていた。これまでは、尹大統領がチェ・サンモク経済副首相らに非常戒厳指示文書を渡していたことは知られていたが、イ前長官にも同じ形態の文書を渡していたことが初めて確認されたのだ。電気と水の供給遮断の対象となっていたのはハンギョレ、京郷新聞、文化放送(MBC)、JTBC、「世論調査コッ」。

 検察非常戒厳特別捜査本部(本部長:パク・セヒョン高検長)は、イ前長官が非常戒厳当日の午後11時34分ごろにチョ・ジホ警察庁長に電話をかけ、警察の措置状況などを確認し、その3分後の午後11時37分ごろにホ・ソッコン消防庁長に電話して「午前0時ごろにハンギョレ新聞などに警察が投入されるはずだが、警察庁から電気と水の供給遮断の協力要請が来たら措置してやれ」と指示したという内容も起訴状に記している。ホ庁長はこの指示を消防庁のイ・ヨンパル次長に伝え、イ次長はソウル消防災害本部のファン・ギソク本部長に電話して「布告令に関して警察庁から協力要請が来たら協力してほしい」という趣旨の要請を複数回おこなっていたことが明らかになっている。ホ庁長が非常戒厳当日の午後11時50分ごろにファン本部長に電話し、警察庁から協力要請があったかどうかを再度確認していたことも調査で明らかになっている。

オ・ヨンソ、チョン・ジョンユン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1180774.html韓国語原文入力:2025-02-05 00:44
訳D.K

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