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検察は世論などに押されて捜査そぶりだけ

登録:2009-01-28 15:32

原文入力:2009-01-27午後10:14:46
‘鎮圧投入’無線内容公開されるや用役業者押収捜索
コンテナ衝突動画公開されるや火災関連性調査

キム・ナムイル記者

←ソウル,龍山区,漢江路2街撤去民惨事現場に用意された合同焼香所近隣で全国撤去民連合会員たちが火をおこして寒さを凌いでいる。後方に惨事現場接近を塞ぐ警察車両に市民たちが犠牲者らを追慕する文を書いた垂れ幕が懸かっている。 チョン・ヨンイル記者yongil@hani.co.kr

‘龍山撤去民惨事’の真実と責任糾明のための検察捜査が政界と市民社会団体などが提起した疑惑の後に追従するような様相でなされている。

検察は事件発生当日にのみ25人の検事を投入して撤去民と鎮圧に投入された警察数十人を調査するすばやい動きを見せた。特に撤去民と全国撤去民連合会員など5人を拘束するなど撤去民側に対しては捜査が速度感をもって進行された。27日にはナム・ギョンナム(55)全撤連議長の自宅を押収捜索した。

しかし事件の原因を総体的且つ総合的に糾明するには限界を見せているという指摘を受けている。検察は正月連休の間、警察無線の内容分析と鎮圧現場を指揮した警察幹部調査,撤去用役業者押収捜索まで行ったが惨事の経緯を立体的に再構成できる水準にまでは至っていなかった。当事者らの主張が交錯する上に、火災で具体的物証が残っていなかったことが大きいが、検察が主に警察側の陳述に依存する態度を見せているのも一原因と指摘される。

遺族たちと市民社会団体で構成された真相調査団は、警察が用役業者の暴力を黙認したのに続き鎮圧作戦にまで動員したとし、真相把握を要求したが検察は特別な意志を見せなかった。去る23日キム・ユジョン民主党議員が用役職員らの投入内容が含まれる警察の無線内容を公開し無線内容確保と用役業者の押収捜索に出た。しかし検察関係者は27日「用役業者が投入されたとしても刑事処罰する根拠がない。重要な懸案としては見ない」と話した。無線内容に対しても「該当警察の陳述では‘用役業者職員らを投じる予定’という言葉が間違って出てきたものだという。建物のドアをあけるために元々は用役業者職員らを投じようとしたが、後ほど警察特攻隊員が直接門を開けたと言っている」と説明した。

警察と撤去民が最も尖鋭に対立する火災原因に対しても、消極的捜査態度が伺える。撤去民などは警察特攻隊が乗ったコンテナが望楼にぶつかった衝撃で火災が起きた可能性を提起してきた。しかし検察は「火災原因を拡張すればキリがない。誰にでも納得できる範囲内で捜査する」という態度を見せ、コンテナと望楼が衝突する場面が公開された後で調査に積極的な姿勢を見せた。だが動画を分析した検察は「コンテナが望楼にぶつかった時点と発火時点の間に時間的間隔がかなりある」としてコンテナ衝突と火災の関連性を低く評価した。

このように外から提起された疑惑を払いのけてまわるような調査態度は警察の作戦を”手続きに従った公務執行”と判断した捜査初期の立場とかみ合わさって捜査の信頼度を落としているという指摘を受けている。 キム・ナムイル記者namfic@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/335405.html

原文: 訳J.S