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そびえ立ったハン・ミョンスク…検察は‘心痛’

登録:2010-06-04 12:17
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/423941.html

原文入力:2010-06-03午後07:45:24(1125字)
地方選挙 予想外善戦に捜査再開 負担感 増大

キム・ナムイル記者,イ・スニョク記者

2日行われた地方選挙で民主党ソウル市長候補として出馬したハン・ミョンスク(66)前国務総理が予想を破り、オ・セフン ハンナラ党候補に僅か0.6%差で落選したことで、選挙が終われば彼女に対する捜査を再開すると言った検察の負担が大きくなった。

3日、検察関係者は「まともな神経があれば今、捜査を再開できるか」と反問した。ハン前総理を5万ドルわいろ授受疑惑で起訴し、去る4月に1審宣告で惨敗した検察は、宣告前日‘別件捜査’という非難まで受けながら‘2次捜査’に入った。ハン前総理が建設施行社から10億ウォン程の不法政治資金を受け取ったという疑惑だが、このために世論の袋叩きにあったキム・ジュンギュ検察総長は捜査を地方選挙後にしろと指示した。これに伴い、検察は名誉回復を狙い選挙運動期間に‘水面下調査’を通じ捜査を進展させたと知られた。

それでもハン前総理捜査を直ちに再開することは、種々の面から容易ではない状況だ。‘敗将不殺’という捜査検事たちの不文律のためばかりではない。捜査チーム関係者は「何も変わっていない」としつつも「一日二日で新しい検察が何をするか」と問い直した。検察内外では捜査時期が当初予想よりさらに遅れるという観測まで出ている。

選挙日直前まで各種世論調査でハン前総理がオ・セフン候補に大きく遅れを取っ手いることが明らかになりながら、選挙直後に捜査が再開されると見る見解が多かった。さらにハン前総理キャンプ内でも‘落選→検察捜査再開→拘束’可能性を挙論する話が出回るほどだった。

しかし、ハン前総理が善戦の末に僅差で敗れるや、すぐには検察も捜査再開の刃を取り出すのは容易でない立場に置かれたのだ。その上、検察は9日、検事接待リスト真相究明委員会の調査結果発表を控えている守勢的な局面にある。また、7月28日には国会議席9席がかかっている再・補欠選挙も検察には負担として作用する展望だ。

結局、最終判断は検察首脳部の持分だ。ソウル中央地検関係者も「捜査を再開しようとするなら総長がサインを送らなければならない」と話した。ノ・ファンギュン ソウル中央地検長が検察総長に週間定例報告をする来る8日がその分岐点になるものと見られる。

キム・ナムイル、イ・スニョク記者 namfic@hani.co.kr

原文: 訳J.S