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汝矣島 貿易港に指定…漢江運河復活 論難

登録:2010-05-31 09:35
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/423221.html

原文入力:2010-05-30午後09:29:52(1507字)
政府 施行令改正案 議決しておきながら 選挙意識‘隠蔽’
楊花大橋 再建築 300億策定…数千t級コンテナ船 運航する模様

ナム・ジョンヨン記者,チョン・ヒョクチュン記者

政府が最近、汝矣島と漢江水域一帯に‘ソウル港’という名前の国際貿易港を作ることに決めたことが30日、遅れて確認された。‘4大河川再生’事業反対団体とハン・ミョンスク,ノ・フェチャンなど野党圏ソウル市長候補らは 「漢江運河を通じ漢江辺乱開発を本格着手するということ」として反発して出た。

政府は去る25日、閣僚会議を開きソウル、汝矣島、麻浦大橋南端 漢江公園水辺3540㎡と漢江水域 36万7250㎡など計37万790㎡(11万坪余り)を貿易港湾敷地に指定する‘港湾法施行令’改正案を議決した。国土海洋部は施行令改正案で「首都ソウルにソウル港を指定し、中国など東北アジア主要沿岸都市を直接連結する水上・観光都市として育成し都市と国家の競争力を増大する予定」と明らかにした。国土部関係者は「国会付近の西江大橋と麻浦大橋の間の汝矣島水辺に港湾施設を作ると理解している」と話した。

ソウル港は沿岸ではなく内陸に建設される国内初の国際貿易港で、1船席(船倉)に最大6500t級の船が入ってこれるとし、水深は6.3mに管理される。これと関連してソウル市は去る1月、汝矣島総合旅客ターミナルと国際線運航事業者を公募し、今年の予算で楊花大橋再建築費用など300億ウォンを策定したと知られた。国土部関係者は「6・2地方選挙を控え論難になると思い施行令改正案議決を知らせなかった」とし 「選挙後に報道資料を配布する予定だった」と話した。

港湾法により特定地域が貿易港に指定されれば、貨物船運航が可能になり、李明博大統領が任期中に行わないという大運河の踏み台を用意するものではないかという指摘が出ている。これと関連して国土部関係者は「貿易港だから貨物船運航が可能だ」とし「仁川で貨物を受けソウルに再び移す形でコンテナ船が運航する可能性が高い」と話した。

また、汝矣島まで航路(漢江運河)を作る過程で栗島、チャンハン湿地など天然生態系が破壊される可能性と共に、既存橋梁の安全性論難も産むものと見られる。船舶は現在工事中の京仁運河(アラベッキル)を経て、仁川近海から内陸の金浦ターミナルまで入ってきた後、続いて漢江運河を通じて汝矣島まで運航することになる。こういう航路が可能になれば水深確保のために282万3612立方Mを新たに浚渫しなければならず、橋脚間が短い楊花大橋を直さなければならない。ソウル市は漢江の中で川幅100mほどの区間を浚渫する計画だと知らされた。

‘4大河川事業阻止汎国民対策委員会’は30日、野党のソウル市長候補と共に麻浦大橋南端で記者会見を行い 「今回の施行令改正は4大河川を運河として利用するための最初の法律的措置」とし「特に首都ソウルに最初の港計画を明らかにしたことは運河の全面推進を公表したことであり、国民的抵抗を無視するという宣言」と批判した。

これに対しソウル市関係者は「港湾施設の規模が小さく大規模物流が行き来する貿易港に成ることは出来ない」とし 「観光船のための港に過ぎない」と明らかにした。

ナム・ジョンヨン、チョン・ヒョクチュン記者 fandg@hani.co.kr

原文: 訳J.S