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韓国、家計債務が過去最高の1896兆ウォン…「第3四半期も増加傾向」

登録:2024-08-20 20:14 修正:2024-08-21 07:55
18日、南山から眺めたソウルのマンション団地/聯合ニュース

 ここ3カ月(4~6月)で韓国の家計債務は14兆ウォン近く増え、過去最高値を記録した。7月以降も住宅ローンを中心に融資が毎月数兆ウォンずつ増えているため、家計負債の増加はしばらく続く見込みだ。

 20日、韓国銀行が発表した「2024年第2四半期家計信用(暫定)」統計によれば、6月末基準の家計信用の残額は1896兆2千億ウォン(約207兆円)で、第1四半期末に対し13兆8千億ウォン増えた。第2四半期の家計信用の残高は、2002年第4四半期の関連統計公表以来、最高規模だ。家計信用とは、金融圏全体の家計向け融資の残高に未決済クレジットカード使用額(販売信用)を加えた指標で、包括的な家計債務を意味する。

 家計信用残高は通貨緊縮基調の中でも昨年第2四半期以降増え続け、今年第1四半期に減少(-3兆1千億ウォン)したが、わずか1四半期で再び増加傾向に転じた。

 家計向け融資のうち、住宅担保融資(住宅ローン)の残高が16兆ウォン増え、増加幅は第1四半期(12兆4千億ウォン)よりさらに大きくなった。信用貸付などその他の融資は11四半期連続で減少(-2兆5千億ウォン)したが、減少幅は第1四半期(-13兆2千億ウォン)の5分の1に止まった。預金銀行(要求払い預金の比重が大きい銀行を指す)の家計融資残高が3カ月間で17兆3千億ウォンも増えたが、これは政策金融商品である住宅都市基金融資が第2四半期に主に銀行の財源で実行された影響だ。対して販売信用残高は3千億ウォンの増加だった。

 韓国銀行のキム・ミンス金融統計チーム長は家計信用増加の背景について「首都圏を中心に住宅取引が増え、住宅ローンの増加幅が大きくなり、信用貸付の減少幅も減った」と説明した。国土交通部の集計によると、第2四半期の全国住宅売買取引量は17万1千戸で、第1四半期(13万9千戸)より大幅に増えた。

 7月以降も住宅価格の上昇と住宅ローンの増加傾向が激しく、家計債務の負担は増える見通しだ。通常、住宅売買が行われれば2~3カ月の時差を置いて家計融資に影響が及ぶ。同チーム長は「第3四半期に入っても家計債務が第2四半期水準で増えており、慎重に見ている」とし「金融当局と銀行が家計融資の管理を強化しており、8日に発表された住宅供給対策と9月から施行されるストレス総債務元利金返済比率(DSR)規制などの政策効果を見守らなければならない」と話した。

ゲッティイメージバンク//ハンギョレ新聞社
キム・フェスン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1154476.html韓国語原文入力:2024-08-20 18:04
訳J.S

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