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コンテナ 望楼衝突後 火災…“強硬鎮圧が火を呼んだ”

登録:2009-01-27 21:50

原文入力:2009-01-27午後08:38:26
また露われた警察の嘘
望楼 数回打ち下ろして水大砲猛射
警察, 否認した後で “動いて当たった”

ソン・ギョンファ記者チェ・ヒョンジュン記者

また露われた警察の嘘

龍山惨事当時、警察が動員したコンテナが望楼と衝突した事実が確認された。コンテナの衝突と火災の間の関連性に対する疑惑もより一層大きくなっている。

27日進歩新党が運営するインターネット放送<カラーTV>が公開した映像を見ると、惨事当日朝6時55分頃コンテナに乗って2回目の望楼屋根側に接近した特攻隊員らは鉤で望楼屋根を数回打ち下ろした。同時に警察水大砲が猛射した強い水流が屋根側に集中した。数分後コンテナは望楼屋根隅に底の一部を当てた。この時、コンテナにいた特攻隊員らは望楼屋根継ぎ目部分に向かって別に準備して行った水大砲を撃った。さほど経過せずに望楼1階全面から火が湧き起こり望楼4階にいた篭城者などがシンナー容器と思われる物を窓から投げ始めた。 窓から見える望楼内部は猛火に包まれた。

追加で公開された現場特攻隊員と指揮本部間の無線内容もやはりコンテナと望楼が衝突した状況を説明する。

警察指揮本部は当日朝6時52分頃、「2番目のコンテナが屋上に到着したが今から鎮圧のカギは望楼を取り壊すこと」と指揮した。こういう指揮内容は6時55分にも反復される。コンテナが屋根の上に落ちた後、現場では「コンテナを利用して5階望楼解体作業を進行中だ」と指揮本部に報告した。以後望楼に火がついたし現場では「水砲をはやく撃て」という差し迫った声が続いた。7時26分頃現場では「油だから水では消化できない。消防の支援が要る。水では消化できない」と指揮本部に伝え、数分も経たないうちに望楼は崩れ落ちた。

こういう動画と無線内容は「コンテナが望楼と衝突したことはない」という警察の当初説明と全面背馳する。それだけでなく警察がコンテナを利用して望楼屋根を解体し、それを通じて進入しようとした可能性をも示す。遺族たちは「警察コンテナが望楼に落ちた時の衝撃が結局、火災原因になったのではないか」として「警察の強硬鎮圧が火災を招いたのに警察は事実をわい曲して責任回避に汲々としている」と強く主張している。

これに対してイ・インソン ソウル地方警察庁広報担当官は「初めは当たったのか当たらなかったのか分からない状況で、当時動員された警察官が『あたってない』と証言したのでそのように説明した」として「わざと接触させたのではなく望楼ではなく建物屋上にコンテナを置くために接近する過程で左右に動いて当たったもの」と説明した。彼は「コンテナが望楼屋根とあたった瞬間と火が上がってきた時点には時間間隔がある」として「デモ参加者らが投げた火炎瓶によって発火したものであり警察が火災原因を提供したことはない」という既存立場を繰り返し明らかにした。 ソン・ギョンファ記者freehwa@hani.co.kr

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“撤去班員 動員 障害物除去…” 無線記録
警察-用役業者 合同鎮圧 追加証拠 公開
“瞬間的誤認” 説明まで偽りと判明

←17日午後龍山惨事犠牲者らの遺体が安置されたソウル,漢南洞,スンチョンヒャン病院前庭の焼香所で一般市民が焼香などをしている。 キム・ギョンホ記者

警察が龍山撤去民篭城を鎮圧する過程で用役業者と合同作戦を繰り広げたことを示すまた別の無線記録が出てきた。

警察が性急且つ無理な鎮圧作戦を行った情況と事実が次から次へあらわれているが、これに対して警察は偽りの説明と苦しい説明変更に終始している。

鎮圧作戦が展開された去る20日の警察内部無線記録を見ると、‘20日午前6時25分’警察指揮部が「建物2段に撤去班らがいるのになぜ施錠(締めること)になったか?」と尋ねると現場から「その用役らは作戦が始まって建物の外へ全部撤収したようです」と回答した。これに対し指揮部は「いや撤去班員らが3・4階にある障害物除去措置をすべきだ。できれば撤去班員らが設置するようにして、もしすぐに設置(解体)ができなければ我が警察力でも3・4階障害物を速かに除去するように…」と再度指示を与える。篭城撤去民らが設置した溶接障害物をできるだけ用役業者職員らを動員し除去し不如意である場合には警察力を動員しろとの内容だ。警察が事実上、撤去用役らを前面に出して篭城建物に進入したり進入しようとしたことを示す内容だ。

先立って警察は去る23日、用役業者とともに鎮圧作戦をしたことを示す1次無線記録が公開されるとすぐに「慌しく急で差し迫った現場で指揮幹部らが警察兵力を誤認して報告したもの」と説明した。しかし追加で暴露された交信内容を見れば、警察が進入作戦を行う前からすでに用役職員らを積極的に活用する計画であったことが明確にあらわれている。

これに対して警察関係者は「指揮幹部らが(篭城建物)外で見たことであるから現場状況と合わない場合が多い。用役は建物に入らなかった」と再度用役職員動員事実を否認した。しかし複数の現場指揮部が何回も誤認報告をしたという主張は理解し難い。

警察の偽り解明はこれに止まらない。

キム・ソクキ ソウル警察庁長官は去る21日、国会行政安全委員会で「特攻隊投入を承認したか」というキム・ユジョン民主党議員の質問に「報告を受けただけで承認はしなかった」と答え、当時自身が直接サインした警察内部文書を公開するや一歩遅れて「報告を受けたことが即ち承認したこと」という‘おかしな’論理を展開した。また事件当日、警察の安全装備が不足していたという指摘に対して、警察は初めには‘化学消防車2台を待機させた’と国会に報告したが、実際油類火災に化学消防車は管轄龍山消防署が火災発生後に自らの判断で投じたことが明らかになった。

警察特攻隊の投入時点と関連しても、警察は19日明け方篭城を始めた撤去民らが火炎瓶と石,鉄玉などを無差別的に投擲し、この日夕方の対策会議で最終決定したと明らかにした。しかし実際には撤去民らが篭城に入ってわずか3時間半後の19日午前9時頃にはすでに現場に投入されていたことが明らかになりもした。

チェ・ヒョンジュン記者haojune@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/335412.html

原文: 訳J.S