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韓半島 危機指数 94年‘ソウル火の海’発言時に回帰

登録:2010-05-27 09:59

原文入力:2010-05-26午後10:45:24(1732字)
南-北‘武力衝突’不安感 拡散
北 "心理戦 拡声器 撃破" 再公言…南 "比例して対応" 応戦

ソン・ウォンジェ記者,クォン・ヒョクチョル記者,キム・ポンギュ記者

←会う、追い出される…極と極  李明博大統領が26日午後、大統領府で日本・中国に続き韓国を訪問したヒラリー・クリントン米国国務長官と抱擁しうれしそうに挨拶している。(上の写真)北側開城工業団地南北経済協力協議事務所イ・スヨン所長(前列右側二番目)が26日午後、北側の追放措置により京畿道坡州,都羅山南北出入り事務所に戻り固い表情で乗用車に乗り込んでいる。北側当局はこの日、イ所長をはじめとして統一部が派遣した8人の南側人員を追放した。 キム・ポンギュ記者、都羅山/キム・テヒョン記者 bong9@hani.co.kr

南側の対北韓心理戦再開を基点に、両者ともに武力使用と正面対抗を公言しており、南北間の武力衝突リスクが西海北方境界線(NLL)海域を越え陸上軍事境界線全域に広まりつつある。

北側は26日、南北将軍級会談団長名義の対南通知文を通じ 「南側が(対北韓心理戦)放送再開のために前縁(軍事境界線)一帯に拡声器を設置するならば、我々は拡声器が設置されるにつれて照準撃破射撃でそれをなくすための軍事的措置を取ることになるだろう」と明らかにした。北側は「拡声器設置は北-南軍事合意に対する露骨な破棄、我々に対する軍事的挑発」と非難した。先立って北側は24日にも人民軍戦線中部地区司令官名義の‘公開警告状’を通じて 「南側の拡声器・電光掲示板など対北韓心理戦手段を直接照準撃破射撃する」と威嚇した。

北側の度重なる撃破射撃予告は3度にわたり‘海上交戦’が起きた西海北方境界線海域を抜け出し、陸地での武力使用まで明記し具体的に警告を出したことであり尋常ではない。南北将軍級会談北側団長は「南朝鮮傀儡好戦者は我が軍のこういう措置が口先だけの言葉に終わらないということをはっきり肝に銘じ分別をわきまえ身を処さなければならない」と話した。

実際、北韓軍は撃破射撃方針を明らかにした直後、軍事境界線近隣で夜間射撃訓練を強化したと伝えられた。軍消息筋は「北韓軍が去る24日夕、京畿道、漣川郡,中部戦線北韓軍事地域一帯で‘直日砲’(24時間砲弾を装填し戦闘準備状態になっている砲)訓練を行った」とし 「夜間訓練であり具体的な発砲数は分からないが、砲声が5分間続いた」と話した。

南側も射撃には射撃で対応するとし一寸も退かずにいる。キム・テヨン国防部長官は26日「北韓が軍事境界線南側3km南方の我が領土にある対北韓拡声器に危害を加えれば、交戦規則上 比例性の原則により対応する」と明らかにした。攻撃を受けただけ同じように武力報復するということだ。キム長官は「北韓が3km離れた目標を打撃する十分な軍事的能力を保有しており、我々も必要な措置をとる対応能力を持っている」と話した。ただし、キム長官は「交戦規則は相互の軍事的葛藤がある時に追加的な紛争拡散を防ぐための枠組みであり過度な戦争状態に発展しはしないと見る」と付け加えた。

軍当局は去る24日からFMで対北韓放送を送出しており、来月初めから軍事境界線付近で対北韓拡声器放送を始める計画であり陸上での交戦が憂慮される。

こういう‘一触即発’の衝突憂慮の中で韓半島危機指数は‘ソウル火の海’発言が出てきた1994年水準に肉迫している。同時に安保不安の影が市民の日常と経済的活力まで蚕食している。チョン・セヒョン前統一部長官は「北韓は武力衝突で失うものがあまりないが、我々は一発撃っただけでも信用等級下落と(外国人)投資撤収などの莫大な被害が予想される構造」とし「武力使用を公言する前に衝突予防方案を探す冷徹さが必要だ」と話した。

ソン・ウォンジェ、クォン・ヒョクチョル記者 wonje@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/422646.html 訳J.S