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「軍艦島」で約束未履行の日本に迎合…尹政権、佐渡鉱山の世界遺産登録に暫定合意

登録:2024-07-27 06:49 修正:2024-07-27 07:10
日本の佐渡鉱山を代表する相川金銀山で明治時代以降に建設された坑道。曲がりくねった狭い江戸時代の坑道とは違い、比較的広くて滑らかに掘られている。佐渡鉱山には2000人以上と推定される朝鮮人が太平洋戦争中に日帝によって動員され、苛酷な環境で強制労働をさせられた/聯合ニュース

 韓国政府と日本政府が日帝強占期(日本による植民地時代)に朝鮮人強制動員が大規模に行われた新潟県の佐渡鉱山(佐渡島の金山)の世界遺産登録に暫定合意したことがわかった。日本は佐渡鉱山の関連施設に「全体の歴史」を反映することを約束したが、「強制動員」を明記するかどうかについては現時点では不明だ。

 外交部当局者は26日、記者団に「難しい過程が終わり、なんとか韓日合意が最終段階に至り、今後24時間以内に特別なことが起きないかぎり、明日のインドのニューデリーでの世界遺産委員会で、投票対決なしでの佐渡鉱山の世界遺産登録が予想される」と述べた。世界遺産委員会は27日に会議を開き、佐渡鉱山をはじめとする新規登録案件28件を審査する予定だ。世界遺産登録の是非は慣例上、世界遺産委員会の21カ国の委員国の全員同意方式で決定されるが、韓国も委員国に含まれている。

 同当局者は、韓国が佐渡鉱山の世界遺産登録に合意した理由として「日本が全体の歴史を反映することを約束し、そのための実質的な措置をすでに取った」からだと説明した。それとあわせて、「今回は(2015年に日本の近代産業施設である軍艦島の登録のときとは違い)日本の履行の約束だけを受けたのではなく、履行の具体的な内容について合意し、実質的な措置を引き出した」と付け加えた。

 これに先立ち、ユネスコの諮問機構である国際記念物遺跡会議(ICOMOS、イコモス)は、3つの主軸となる勧告事項(商業採掘再開禁止の約束▽江戸時代後の遺産が多く残る区域の除外▽一部の遺産の緩衝区域の拡張)に加え、先月、新たに「追加勧告」項目を通じて、「全体の歴史を現場の水準で包括的に扱う説明・展示戦略を策定し、施設や設備などを備える」ことを注文した。「全体の歴史を反映しなければならない」とする韓国の要求を反映したものだ。

 争点は、朝鮮人強制動員の「強制性」がどのように反映されるかだ。佐渡鉱山の朝鮮人強制動員を認めると同時に、それを伝える展示が適切に履行される方法が必要だ。すでに議論になった先例があるためだ。日本政府は2015年7月、端島(軍艦島)を含む「明治日本の産業革命遺産」23カ所の世界遺産登録の審査過程で、朝鮮人の強制労働の事実を公式の場で認め、「全体の歴史」を理解できる施設を作ると言いながらも、約束を履行しなかった。

 民族問題研究所は声明を出し、「韓国政府は日本が適切に記録できるよう、最後まで外交的努力を尽くさなければならない」と求めた。

シン・ヒョンチョル記者、東京/キム・ソヨン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1150915.html韓国語原文入力:2024-07-27 00:17
訳M.S

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