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4大河川も避けて通った三星前社長 別荘

登録:2010-05-26 12:48

原文入力:2010-05-26午前11:17:00(1490字)
‘4大河川事業’南揚州、漢江のほとり 自転車道路作りながら
キム・インジュ氏夫人 所有別荘・カフェなど強制収用から除外
金海農家 70余世帯 含む…国土庁 "買い入れ費用くれ"

パク・ギョンマン記者

←京畿道、南揚州市、鳥安面、松村里に位置したキム・インジュ三星戦略企画室前社長夫人の別荘。政府がこの一帯の他地域の漢江周辺土地を強制収容することにしたこととは異なり、キム前社長夫人の別荘はそのまま置いたまま漢江を埋めることにして論難が起きている。

政府が4大河川事業の一つとして京畿道、南揚州市の漢江辺に自転車道路を設ける中で別荘とカフェ、レジャー施設などを強制収用対象から除外し公平性論難を起こしている。 これに先立ち政府は昨年8月、慶南、金海市の洛東江辺に自転車道路を設置するとし200人余りの農民が暮らす70余世帯の農家を強制収容すると明らかにした経緯がある。

25日<ハンギョレ>記者が単独入手した4大河川事業漢江9工区設計図面によれば、ソウル地方国土管理庁は9工区に自転車道路を設けるために計31万6000余㎡の漢江辺土地を強制収容することにした。ところが、この区間の中で南揚州市、鳥安面、松村里にあるキム・インジュ三星戦略企画室前社長夫人チェ・某(48)氏の別荘(367㎡)と鳥安面、三峯里の‘ワルツとドクターマン’カフェ、ウリ水上レジャーなど3建物は強制収用対象から除外した。

キム前社長夫人チェ氏は「本来はソウル国土庁が私たちの別荘まで全て収用する計画だったが、八堂有機農民らの反対運動により取り消したと聞いた」とし「別荘前に自転車道路ができれば別荘機能が失われ私たちも被害を受ける」と話した。

しかし南揚州の別荘・カフェとは異なり政府は昨年8月慶南、金海市、上東面、ポサン・メリマウルでは自転車道路・公園造成、河川敷地確保などを理由に200人余りの農民が暮らす70余世帯の住宅を強制収容すると明らかにした経緯がある。これにより200人余りの住民全員が代々暮らしてきた故郷からまもなく追い出されることになる。

これに対しイ・チャンセ ソウル地方国土管理庁南漢江再生チーム長は「南揚州の別荘やカフェを受け入れようとすれば費用が多くかかるが、金海市の農家は相対的に地価・住居価格が安いので強制収用可否判断が変わることもある」と明らかにした。国土海洋部の4大河川事業推進本部キム・ヒグク副本部長は「4大河川事業計画により河川区域に含まれる土地や住宅は収用することが原則であり、具体的な判断は各地方国土管理庁で行うようにしている」と明らかにした。キム前社長夫人が所有する別荘の地価は公示価で1億3872万6000ウォンであり、住居価格は確認できなかった。

一方、キム前社長の夫人は2006年にこの別荘を買いとった後、昨年周辺の河川敷地に垣根を打つなど国有地を不法に占有し庭園にし、別荘階段とベランダを無断に建て増しするなど不法行為を犯した。パク・ジョンソン南揚州市建築課長は「この別荘の不法行為に対し原状復旧命令を下したが、キム前社長夫人がこれを履行しないでいる」とし「代わりに履行強制金を継続して出していると理解している」と明らかにした。

南揚州/文・写真 パク・ギョンマン記者 mania@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/422453.html 訳J.S