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韓国5大病院、専攻医の92%を退職処理…欠員補充は一部のみ

登録:2024-07-19 08:20 修正:2024-07-19 09:56
18日午後、ソウル市内のある大病院の専攻医専用スペースの様子/聯合ニュース

 全国の研修病院の専攻医(インターン、レジデント)の56%が退職処理された。病院は9月に始まる下半期の研修で欠員を埋める方針だが、復帰する専攻医は多くないと予想されるため、医療の空白は長期化する可能性が高い。

 保健福祉部は18日、17日までに全国の研修病院から専攻医の退職処理の結果を集めた結果、今年3月の任用対象者1万3531人中、7648人(56.5%)が退職したと発表した。インターンは3068人中2950人(96.2%)が、レジデントは1万463人中4698人(44.9%)が退職処理された。いわゆる5大病院(ソウル聖母、サムスンソウル、ソウル大学、ソウル峨山(アサン)、セブランス)では、3563人の専攻医のうち3279人(92.0%)の退職届が処理され、規模が最も大きかった。さらに、一部の病院は連絡のつかない専攻医の退職処理を先送りしているため、退職者数は今後さらに増えるとみられる。全南大学病院は231人、朝鮮大学病院は96人の退職処理を留保することを決めている。17日現在、全国166の研修病院の1万463人のレジデントのうち、出勤しているのは1041人(9.9%)のみ。

 研修病院は下半期の募集を開始する。インターン2557人、レジデント5150人の計7707人を選抜する予定だ。ソウル大学病院は、退職処理は739人だったものの募集は191人(25.8%)にとどまるなど、一部の病院には欠員を完全に補充する計画がない。ソウル大学医学部教授協議会非常対策委員会(非対委)の関係者は、「(9月の募集は)退職に起因する欠員ではなく、既存の(個人的理由による)欠員のみが反映されている」とし、「非対委がおこなった教授アンケートの結果と退職した専攻医の意見が反映された決定」だと語った。

 これらの病院が補充に消極的なのは、志願者は多くないだろうとの判断も背景にある。ある首都圏の上級総合病院の院長は、「下半期の募集で専攻医が充足されることはほぼないだろう」と述べた。

 政府は、下半期の募集人員を提出しない、あるいは募集人数を大幅に減らした病院に対しては、来年度の専攻医の定員を減らすとして圧力をかけている。福祉部のキム・グギル保健医療政策官はこの日、「(下半期の研修に志願する)専攻医の数そのものが多くないと思われる」とし、「今回(選抜人数を)提出しなかった病院に対しては、専攻医定員の縮小を積極的に検討する予定」だと述べた。また「復帰しない専攻医は軍の医務士官候補生として登録されているため、入隊しなければならない」と語った。

チョン・ホソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1149706.html韓国語原文入力:2024-07-18 17:28
訳D.K

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