本文に移動

北朝鮮、韓中日共同宣言に「非核化の説教は内政干渉」…事実上中国を非難

登録:2024-05-28 06:12 修正:2024-05-28 08:23
尹錫悦大統領(中央)と中国の李強首相(右)、日本の岸田文雄首相が27日、ソウルの青瓦台迎賓館で共同記者会見を行っている=大統領室提供//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮外務省は27日、韓中日首脳会議の共同宣言について、「我々に非核化を説教し、核保有国としての我が国の憲法的地位を否定または侵奪しようとするならば、憲法の放棄、制度の放棄を強要する最も厳重な主権侵害行為とみなされるだろう」と反発した。

 北朝鮮外務省報道官は、3カ国首脳会議の共同宣言がソウルで発表されてから約3時間後のこの日夕方、「朝鮮中央通信」を通じて発表した談話で、「大韓民国が主催した韓中日3者首脳会談では、いわゆる朝鮮半島と地域の平和と安定維持、朝鮮半島の非核化を云々する『共同宣言』が発表された」としてこのように主張した。さらに、3カ国共同宣言について「朝鮮民主主義人民共和国の憲法的地位を否定する厳重な政治的挑発」だとしたうえで、「我が国の自主権に対する正面挑戦」であり「乱暴な内政干渉」だとし「強く糾弾し排撃する」と述べた。

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と中国の李強首相、日本の岸田文雄首相は同日、「第9回韓日中3カ国首脳会議共同宣言」で、「朝鮮半島と北東アジアの平和と安定、繁栄は共通の利益であり、共同の責任であることを再確認した」とし、「域内の平和と安定、朝鮮半島の非核化、拉致問題に対する立場をそれぞれ再強調した」と明らかにした。3首脳が「朝鮮半島の非核化」が共同の目標だと明示的に合意せず、それぞれの意見を強調したことを表す文言であるにもかかわらず、北朝鮮は不快感をあらわにした。表向きの標的は共同宣言だが、実際にはこの共同宣言に参加した中国に対し「核問題で干渉するな」と反発したものとみられる。韓中日首脳会議が朝中対立の火種になりかねない雰囲気だ。

 北朝鮮外務省報道官は「米国の核の脅威が朝鮮民主主義人民共和国の核保有を触発」し、「米韓の敵対行為と軍事的脅しが核武力強化に向けた絶え間ない前進過程の動力になった」と主張した。そして「朝鮮半島での非核化は力の空白を意味し、戦争の催促を意味する」としたうえで、「『朝鮮半島の非核化』というのは理論的にも実践的にも物理的にもすでに死滅した」と主張した。さらに「朝鮮民主主義人民共和国は正義と公平に基づいた地域の新しい力学構図を構築していくための重大な努力を傾けていく」と述べた。

イ・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1142304.html韓国語原文入力:2024-05-27 22:01
訳H.J

関連記事