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中国 貧富格差‘爆発’警告灯

登録:2010-05-12 09:39

原文入力:2010-05-11午後11:09:00(1343字)
新華社通信 分析…高位管理者 賃金 平均より128倍 多い
正常所得外に賄賂など‘黒色・血色・金色・灰色’収入 蔓延

パク・ミンヒ記者

←北京三里屯地域の超高価アパート団地工事現場(左)と北京郊外シャモン地域で裁判所による撤去強制執行決定に抗議してある住民が連座デモを行う姿.

 "中国の貧富格差が‘レッドライン’に肉迫している。" 中国官営<新華社通信>が10日、異例的に出した長文の調査報道記事の題名だ。11日には 「脱税が不動産暴利を作る」 という後続記事も載せた。‘先に金持ちになれ’という政府のスローガンにより駆け付けた‘中国式社会主義’の中で、爆発危険水位に至った貧富格差と不正腐敗、権力と結託した一部階層の暴利問題をいちいち指摘した。

通信は中国のジニ係数が現在0.47程度と推定され、貧富格差が社会が容認できる限界に近接していると伝えた。通常0.4を越えれば不平等が激しいと見るが、昨年の国連開発計画報告書が最も貧富格差が激しいと明らかにした香港(0.434)を越える水準である。人的資源社会保障部労働賃金研究所のスハイナン所長は 「中国の都市-農村住民間の所得格差は3.3倍、国有企業高位管理者と社会平均賃金との差異は128倍に達する」と指摘した。

不動産、鉱山業、株式は資本を持った少数に富を集める "暴利産業"となった。2009年<フォーブス>が集計した中国富豪上位400人中、不動産企業家が154人を占めた。内モンゴル 包頭市のある不動産企業家は「物流業に従事していた時は利潤が7%程度だったが、不動産産業に2億中国元を投資したら3年で2億中国元の純収益を上げ、他の事業をするつもりはない」と話した。中国の代表的炭鉱地帯である山西省チュォウィン県では外部投資家らを含め数百人の億万長者が出たが、この地域の鉱夫、農民らの年間平均収入は4359中国元で、全国平均よりも400中国元低い。

ウェイジェ精華大教授は中国社会では「尻(地位)が財布(所得)を決める怪現象が蔓延している」と語った。「知恵と努力で所得が決定されるのではなく、独占産業を占めたり公務員などの身分を通じて高所得を得る現象」を指摘したのだ。

通信は現在の中国の所得構造を5種類に区分した。賃金とボーナスなど正常‘白色所得’以外に賄賂、窃盗、強盗、詐欺、麻薬密売 等を通じた不法‘黒色収入’が存在する。‘血色収入’は不法炭鉱とレンガ工場など他人の生命を犠牲にして膏血を絞り出す収入であり、‘金色収入’は不動産と株式投資などだ。‘灰色収入’は企業家が権力者らに名節の贈り物、お礼、講義料などの名目で渡す事実上のわいろ,リベートなどで、各界に蔓延している。中国改革基金会国民経済研究所のワンシャオル副所長は‘黒色収入’と‘灰色収入’が約4兆8000億中国元(814兆6837億ウォン)に達すると分析する。

北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/china/420261.html 訳J.S