原文入力:2009-01-23午後09:12:33
老弱者席 他七座席 追加
若年層反発で積極広報できず
クォン・オソン記者
“交通弱者 配慮席なの?”
地下鉄5号線 電車の交通弱者 配慮席に座っていたパク・某(19)氏は首をかしげた。
地下鉄5~8号線を運営するソウル都市鉄道公社は昨年11月、‘急速に進行する老齢化を反映して交通弱者に配慮する’という趣旨で列車客室当たり7席の中央座席一つを交通弱者配慮席に指定すると明らかにした。地下鉄乗客の中で65才以上の老人の比率が1998年4%から2008年11.2%に3倍近く増えたためだ。座席上側にはお知らせの絵版もつけた。しかし施行二ヶ月近くなる1月中旬<ハンギョレ>が利用客50人を相手に調べてみると、こうした事実を知る乗客は1人だけだった。
ソウル都市鉄道公社が積極的に広報することができないことには若年層の反発が一役買っている。公社は「若い人々がたびたび差別だと嘆願を提起して積極的な広報が困難だ」と話した。ハン・某(29)氏は「若者が座っている時にはそれなりの事情もあるはずなのに、いきなりどけろという年配の方たちを見た」として「あえて老弱者席を増やす必要があるのか」と話した。
地下鉄1~4号線を運営するソウルメトロも2007年末から地下鉄1号線客車の中で13%に交通弱者配慮席の試験運営を始めた。当時、ソウルメトロは「市民の反応を考慮して拡大施行を検討する」としたが1年過ぎても‘導入予定’のままだ。ソウルメトロ関係者は「施行後、嘆願電話が鳴り響いてインターネットに反対世論が広がった」と話した。実際昨年初めダウムのアゴラに‘老人のための配慮席拡大反対’請願が生まれ4600人余りが署名に参加した。
ホン・ジェス(73)氏は「老弱者席が一杯になっていれば若者たちの席に座るのが負担になり、いっそ老弱者席の前に立っている方を選ぶ」と話した。希望製作所社会創案センター キムイ・スンヒョンチーム長は「新しく用意された交通弱者配慮席が定着すれば障害者・妊産婦のための空間が広くなり老人乗客の席の悩みも自然に減らされるだろう」と話した。
文ソンチェ・ギョンファ記者 khsong@hani.co.kr 写真パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr