原文入力:2010-04-25午後09:08:39(1694字)
‘やっかいもの扱い’近現代建築物
歴史性 生かし 化粧直しの動き
光州・群山など地方自治体が立ち上がり
歴史館・公演会場に変身中
アン・クァノク記者,パク・イムグン記者
←左から旧木浦日本領事館,光州劇場
光州・群山・木浦など湖南地域の都市が近現代建築物の外観を保存し機能を生き返らせる都心再生事業に積極的だ。
光州市は25日 「旧都心の錦南路と忠壮路の近現代建築物3棟を都市の歴史を記憶し文化を享有する空間とする」と明らかにした。市は2013年までに468億ウォンをかけて建物の買い入れ,移設対策,内部改築などを推進する。市は最近、都市開発過程で市民の哀歓が漂う光州YWCA,南光州駅,全南大正門などが空しく取り壊され‘惜しく残念だ’という声が高いとし再生事業に関心を向けた。
こういう方向転換により錦南路の光州カトリックセンターは人権センター、忠壮路の光州劇場は芸術映画専用劇場、須奇洞の現代劇場はミュージカル公演会場に変貌する。特に光州カトリックセンターは1980年5・18民主化運動の時、ユン・コンヒ当時天主教光州大教区長が流血鎮圧の惨状を目撃し真相を世界に知らせた空間であり、歴史性と象徴性を生かすことにした。市は1970年代に地上7階・地下1階、延面積5639㎡で建てられた建物を建て直し、人権展示館,5・18資料館,人権団体室,ゲストハウスなどとして活用する。
日帝強制占領期間の1935年、湖南最大の1000席規模で建築された光州劇場は複合映画館が押し寄せるや、年間2~3万人程度だけが訪れる単館に転落し、過去の名声が失われた。市はこちらに390席規模の芸術映画専用劇場,映画体験館,映画博物館などを作り追憶の空間として活用する。
←左から光州カトリックセンター,朝鮮銀行群山支店60年代に780席で開業し廃業した現代劇場には208席,146席のミュージカル公演会場2ヶ所を作り、練習室,扮装室,照明室,音響室を設置する。この劇場は舞台面積が広く、1~2階客席が連結した構造のために作曲家アン・イクテの交響楽が演奏されたりもした所だ。
ソ・ビョンホ市文化首都基盤施設担当は「当初調査した全南女子高,光州東部署,光州郵便局など候補地9ヶ所の内、移設と活用が可能な3ヶ所から推進する」とし「2014年に旧全南道庁の場所にアジア文化殿堂が建つことを想定し計画を推進中」と話した。
群山市は今年度に22億ウォンをかけ蔵米洞の旧朝鮮銀行群山支店と旧長崎18銀行群山支店を復元し、展示館などとして活用する予定だ。1923年に建設された旧朝鮮銀行群山支店はチェ・マンシクの小説<濁流>に登場する文化遺産だが、これまで凶物として放置されてきた。市は6月頃に朝鮮銀行の屋根と外壁を修理する工事を発注することにした。長崎18銀行は設計用役中だ。また市は今年から2019年までに1000億ウォンをかけ日本住宅が多かった月明洞一帯を整備し歴史文化体験地区と文化芸術創作団地を造成する計画だ。
木浦市は旧都心にある近現代建築物を復元し活用する方案を推進してきた。市は開港期の1897年に建てられ、国家史跡に指定された旧木浦日本領事館を近代歴史館1館として使うため20億ウォンをかけて改築中だ。木浦市はすでに旧東洋拓殖会社木浦支店を近代歴史館2館、旧湖南銀行木浦支店を木浦文化院、かつて寺刹であった東本願寺木浦別院を文化センターとして脱皮させた。
パク・ビョンヘ市文化遺産係長は「旧東本願寺跡は当初駐車場として使おうとしたが、市民の意見を聞き文化センターに変えた」として「歴史と哀歓が宿った建物に対する市民の関心が高まっている」と伝えた。
光州 全州/アン・クァノク,パク・イムグン記者 okahn@hani.co.kr,写真各地方政府提供
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/417733.html 訳J.S