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半導体・LCD価格暴落…‘耐力’信じて墜落

登録:2009-01-23 21:22

原文入力:2009-01-23午後06:31:07
三星電子 ‘大幅赤字’ なぜ

キム・ヨンヒ記者キム・ギョンホ記者

←イ・ミョンジン三星電子常務(左端)が23日午後、ソウル,汝矣島の証券先物取引所で2008年度4分期三星電子経営実績を発表している。キム・ギョンホ記者jijae@hani.co.kr

23日、三星電子が発表した昨年4分期実績が国内外電子,情報技術(IT)業界はもちろん金融市場にも衝撃を与えた。市場予想値より実績がはるかに悪いためだ。全世界実物景気の流れから見る時、三星電子の今年1分期の実績展望も暗い。

DRAM4ケ月間で2→0.8ドル…LCDパネルも42%↓
過剰競争が損失加速化…需要反騰するか ‘見通し暗い’

■体力枯渇 去る4分期三星電子の赤字で比重が最も大きい事業は半導体だ。競争相手が倒れるまで戦う‘チキンゲーム’を主導して結局大規模赤字を抱えることになった。

ある証券会社でアナリストは三星電子内部から出た比喩をこのように伝えた。「相手側をぶん殴れば、殴る側も少しは痛いと考えた。そしたらいつの間にかこちらが出血したよ」

半導体とLCD赤字の直接的な要因は価格の下落だ。半導体DRAMの固定取り引き価格の場合DDR2 1ギガビットの価格が昨年8月末2ドルから年末0.81ドルに墜落した。LCDパネルも昨年10月以後平均価格が42%落ちた。

全世界の半導体とLCDの需要減少幅と速度も予想よりはるかに深く速い。イ・ソンテ メリッツ証券研究委員は「今は三星電子が供給物量を減らしたり増やしたりして市場を主導できる状況をすでに越えた」と話した。

その上に携帯電話などの情報通信部門は4分期に1600億ウォンの営業利益黒字を出し、TVなどデジタルメディアも連結基準で1100億ウォンを稼いだ。しかし携帯電話とデジタルメディア機器もまた急激な需要萎縮の衝撃を抜け出せずにいる。こうした中で市場占有率を維持しようとして三星電子の4分期マーケティング費用は前分期に比べて9千億ウォンも増えた。これにともなう結果は収益性の明確な悪化だ。 携帯電話事業部門は売上額対比営業利益率で昨年3分期7%台から4分期に2%に急落した。

■1分期も見通し暗い
三星電子の成績表はノキア,ソニーなど最近明らかにされた競争会社らの実績に比べるならば、それほど悲観的ではない。営業利益率が18%に達したノキアも去る4分期は9%台と半分になった。

特に三星電子の場合、今年1分期が昨年4分期より好転するだろうという展望もある。イ・スンウ シンヨン証券チーム長は「今回ほとんど半導体で原価低減がなかったように数値が出てきたが、一部永らく使わずにおいた在庫を払い出したり製造原価を低くする余地がある」として「このようにあらかじめ(赤字要因)を少なくして行けば、1分期数値は少し良くなる可能性もある」と話した。

1分期はマーケティング費用が比較的かからないという‘季節的特性’も実績好転の可能性を高めてくれる。

問題は底知らずに沈んでいる需要だ。需要回復なしでは根本的な実績反転の契機を探すのが難しいが、半導体・LCD・携帯電話など、どの市場でも需要が生き返る兆しが見られなくなっている。

三星電子自ら今年前半期の具体的な営業目標をたてることができないほど市場展望は不透明だ。特に必ず必要な3兆~4兆ウォン規模の最小限の設備投資以外には今年新規投資や採用計画さえまだつかめない状況だ。

キム・ヨンヒ記者dora@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/335095.html

原文: 訳J.S