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韓国に結婚移住した外国人女性の27.4%がうつ症状を経験

登録:2024-01-01 22:32 修正:2024-01-02 07:59
ゲッティイメージズコリアより//ハンギョレ新聞社

 韓国人男性と結婚するために韓国に移住した外国人女性のうち、うつ症状を経験した人の割合が韓国人女性より2倍ほど高いことが分かった。

 疾病管理庁国立保健研究院が1日公開した「数字で見る女性の健康2023」によると、結婚移住女性のうちうつ症状を経験したと答えた割合は2021年は27.4%にのぼり、韓国女性(14.1%)より約2倍高かった。この割合は、2015年の36.7%から2018年には27.9%になるなど、減少傾向にあるものの、うつ症状を経験した韓国女性の割合が10%半ばであることに比べると、依然として高い数値だ。

 2015年の調査では、結婚移住女性のうちうつ症状を経験したと答えた人の割合は若年層で最も高く、年齢層が高くなるにつれ次第に減少し、60代以上の高齢層で再び高くなる「U字型パターン」が現れたが、今回の調査では年齢による差は見られなかった。結婚移住女性のうちうつ症状を経験した人の割合は20代で28%、30代で27.3%、40代で27.4%、50代で27.3%、60代で26.6%だった。

 所得が少なく、韓国語の駆使能力が低いほどうつ症状を経験する割合が高かった。月額ベースで世帯所得が200万ウォン(約21万7千円)未満の結婚移住女性の37.9%がうつ症状があったと答えており、世帯所得200万~299万ウォン(約21万7千円~32万4千円)は29.3%、300万~399万ウォン(約32万5千円~43万3千円)は26.4%、400万~499万ウォン(約43万4千円~54万1千円)は24%、500万ウォン(約54万2千円)以上は22.5%だった。

 韓国語能力の低い結婚移住女性の31.8%がうつ症状を経験した一方、韓国語能力の高い結婚移住女性は23.2%がうつ症状を経験したと答えた。

 出身国別ではフィリピン出身女性のうつ症状経験率が31.5%で最も高く、タイ(30.2%)、カンボジア(30.1%)、中国(27.9%)、ベトナム(25.9%)、日本(23.6%)、韓国系中国(23.3%)の順だった。韓国居住期間による差はほとんどなかった。

 うつ症状の経験率とは、1年の間に連続で2週間以上日常生活に支障が出るほど悲しかったり、絶望感を感じたことがあると答えた人の割合だ。国立保健研究院は女性のライフサイクルを考慮した健康行動、慢性疾患、性・再生健康などを把握するため、2014年から「数字で見る女性の健康」統計集を発刊している。

チャン・スギョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/women/1122479.html韓国語原文入力:2024-01-01 11:26
訳H.J

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