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泣き面に蜂の検察‘波紋どこまで…’

登録:2010-04-21 09:35

原文入力:2010-04-21午前09:13:47(1292字)
特別監察団 検討…一部では情報提供者の信頼性に疑問提起

ノ・ヒョンウン記者

←検察職員たちが20日午後、ソウル,瑞草洞,ソウル中央地検検察のロゴが付けられた建物のガラス壁前を歩いている。 キム・テヒョン記者 xogud555@hani.co.kr

検察の慢性的慣行である‘スポンサー’(後援者)との癒着を暴露する<文化放送>‘PD手帳-検察とスポンサー’編の内容が放映された20日、検察は深い沈黙の中で長い一日を過ごした。検察はPD手帳報道が 「事件を請託し失敗するや、検察組織を陰湿に攻撃しようとする一人の被疑者の意図から始まった」と引き降ろしながらも、暴露の波紋がどこまで及ぶかもしれず戦々恐々とする様子だった。

検察人士たちは一様にハン・ミョンスク前国務総理などの相次ぐ無罪判決で重くなった検察内部の雰囲気が、PD手帳報道でさらに重く沈むことを心配した。ある検察高位幹部は「今の状況は泣きっ面に蜂」として「ハン前総理1審無罪宣告などで士気が低下したのに続き、事実有無を別にしてこういうスキャンダルまで公開されれば波紋が侮れないだろう」と話した。ソウル中央地検のある幹部も「酒の席でどんな人と同席することになるかは事実 誰にも分からないことではないか」とし「特に釜山地域で勤めた検事たちはもしかするという思いで心配が多く、話かけることすら難しい雰囲気」と伝えた。

反面、情報提供者J氏の信頼性に疑問を提起する声も出てきた。釜山地域の検察幹部は 「自分の事件を巡り検察を脅迫したが、我々がそれに屈服したとすればこういう問題にはならない」として「そのような癒着関係があったとすればJ氏を追加起訴するなど(J氏が関わった請託事件を)厳正に処理できなかっただろう」と話した。頻繁な地域循環人事に原因を求める分析もある。ある幹部は「短い期間に地域懸案を把握するため、止むを得ず犯罪予防委員会(犯防)等、地域の有志たちに接触したりもする」とし「気を付けると言っても不純な意図で接近する人には汚染されやすい」と苦しさを打ち明けた。

しかし大部分の検事たちは「真偽がどうなろうが格好が非常に悪い」と言うことには異見がなかった。特に現職検事長2人がリストに上がったと分かり、検察内部が感じる当惑感は相当な水準だ。検察組織の道徳性にとって致命的となりうるという憂慮のためだ。

検察は疑惑の真偽を明らかにするため、高等検察庁長級高位検察幹部を団長とする‘特別監察団’を構成する方案を検討中と知らされた。しかし懲戒時効が短く疑惑の実態が明らかになるかは自信を持てない雰囲気だ。ソウル中央地検関係者は「懲戒時効が5年しかなく、それ以前の酒席の真偽と性格を明明白白に明らかにできるかは疑問」と話した。

ノ・ヒョンウン記者 goloke@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/416935.html 訳J.S