韓国は暖かい秋の天気が続いていたところに突如として初冬の寒さが襲ってきたが、日本は真夏のような、中国は大雪で真冬のような天候となっている。近くにありながら3カ国の人々の服装はまったく違うものになっている。
7日、日本は真夏のような気候だった。東京都心の最高気温は27.5度まで上がり、100年ぶりに11月の最高気温を更新した。これまでの11月の最高気温は1923年11月1日に観測された27.3度。日本気象庁は最高気温が25度を超えると「夏日」と規定しているが、11月に「夏日」が2日連続したのは観測史上初。山梨県甲府市は28.4度、神奈川県小田原市と千葉県佐倉市は28.1度を記録した。
東京の位置する関東地方とその近隣地域に暖かい空気が流入したため、各地で異常に高い最高気温が記録されたと分析される。8日にも名古屋、高知、鹿児島で23度の最高気温が記録された。
一方、中国は11月初めまで異常な高温を記録していたが、突如として大雪に見舞われたため道路が封鎖され、休校や休業が相次いだ。
中国官営の新華社は7日、前日7時40分ごろ、黒竜江省佳木斯市樺南県で2階建ての体育館の屋根が崩れ落ち、バスケットボールをしていた3人の中学生が死亡、1人が負傷したと報じた。事故当日は黒竜江省全域に大雪赤色警報が発令されていた。現地当局は、突如降りだした雪が体育館の屋根に積もったことが崩壊事故につながったとみて、正確な事故原因を調べている。
中国気象台は、7日だけで黒竜江省ハルビン市全域では30ミリ以上の積雪を記録し、今月初めの時点で過去最高記録を更新したと発表した。方正県が52.5ミリなど、ハルビン市の一部の県では50ミリを超える積雪が記録された。事故が発生した佳木斯市でも6時間で15ミリの積雪を記録し、同日午後5時30分に大雪赤色警報が発令された。
突然の寒波と大雪により、黒竜江省の一部地域では被害が相次いでおり、各所で休校や休業が相次いだ。高速道路は封鎖され、東北地域を往来する30本あまりの高速列車の運行と一部の航空機の運航が取り消された。
中国気象台は、9日までに黒竜江省中南部、吉林省中西部、遼寧省北部で大雪と凍結破損発生の恐れがあると予報した。中央気象台は8日午前6時に大雪注意報を発表した。
立冬を迎えた韓国でも初冬の寒さが続いている。先週は暖かかったため半袖を着ていた市民たちは、急いでダウンジャケットなどを出している。
8日午前5時の朝の気温はソウル3度、江陵(カンヌン)8度、光州(クァンジュ)5度で、前日よりさらに低下。慶尚内陸の一部には寒波注意報・警報が発表された。気象庁は「内陸を中心に霜が降りるところがあり、気温が氷点下にまで下がる一部の地域は氷が張る可能性もある」と予報した。
昼からは次第に気温が上がって平年の水準を回復するが、10日からは気温が再び下がり、週末はさらに寒くなる見通しだ。
Kウェザーのパン・ギソン・センター長はこの日、CBSラジオの番組「キム・ヒョンジョンのニュースショー」で、「今年は全世界的に高温現象が多く発生しているが、今年9月は韓国の気象観測史上で最も暑い9月となった。10月にもソウルは平年より気温が0.8度高い暑さが続いた。11月にも暑さが続いているが、気候変動の影響だと考えるべきだ」と説明した。