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合同調査団 "艦体左舷水中で魚雷や機雷が爆発した模様"

登録:2010-04-17 07:42

原文入力:2010-04-16午後09:28:56(2036字)
[天安艦 艦尾引き揚げ以後] 事故原因‘バブルジェット’暫定結論

ソン・ウォンジェ記者,パク・ジョンシク記者

←ユン・トゴン天安艦沈没事件 民・軍合同調査団 民間側共同団長(中央)が16日午前、ソウル,龍山国防部庁舎で天安艦沈没原因に関する1次現場調査結果を発表している。左側は民・軍合同調査団の軍側共同団長であるパク・チョンイ合同参謀本部戦力発展本部長。パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

外部爆発による水の衝撃波(バブルジェット)が天安艦を両断したと民・軍合同調査団(合調団)が16日暫定結論を下した。外部爆発の可能性に対しては、軍当局が事件初期から注目してきたところだが、特に外部爆発体の船体直接打撃ではなく水中爆発によるバブルジェット方式に重きを置いたことであり注目される。

直撃・直走魚雷, バブルジェット現象現れないとして排除
一部‘北 魚雷攻撃説’当時、活動捕捉できず疑問
機雷爆発時は海底ならば砂地に巻き上げた跡が残るはず

←天安艦爆発状況図

バブルジェットは魚雷や機雷が艦艇下方の水中で爆発する時に発生する強い衝撃波と高圧のガス バブルを言う。一般的に艦艇の底辺側から爆発体がさく烈する時にでき、膨張と収縮を繰り返し艦艇を持ち上げ落とす。この衝撃で艦体は両断される。

天安艦の場合には艦体左舷下の水中で魚雷や機雷が爆発したと合調団は見ている。ユン・トゴン合調団民間側共同団長はこの日ブリーフィングの後、記者らと会い 「左弦喫水線下の水中で爆発したようだ」として「爆発力が左から入り右側に出てきて右側が開いている」と明らかにした。水中爆発の時にできた荒々しい水の衝撃波が艦体底の鉄板を内側に押込み、上側に巻き上がった後、右側に噴出したのだろうということだ。天安艦の艦尾甲板側切断面の右側が左側よりさらに多く外側に曲がっているように見えるのも、こういう力の作用方向のためだ。ユン団長は「(このために)右側から見ればあたかも右側で爆発が起きたように見える」と話した。

←民・軍合同調査団の天安艦沈没原因分析(※クリックすればさらに大きく見ることができます)










←天安艦沈没状況

←バブルジェット現象

こういう形態の外部爆発は魚雷や機雷すべてによって起きうる。ただし、魚雷の内、艦艇船体に直接あたった後に爆発する直撃または直走魚雷ではバブルジェットを起こすことができず排除されるほかはない。直撃魚雷の場合、艦体の衝撃部位に破損した穴の跡ができる筈だが、天安艦の艦尾にはこういう穴が発見されなかった。ユン団長は「魚雷が船体を突き抜けて入ったのではなく、バブルジェトに見える」としつつも「機雷なのか魚雷なのかはまだ断定することはできない」と話した。

機雷か魚雷かについては、直走魚雷でないバブルジェット型魚雷である可能性が機雷の場合よりは高いと軍関係者らは見ている。機雷よりは魚雷が標的に正確に当てることができるという武器的特性のためだ。また機雷の場合、大部分が艦艇底面下側で爆発するが、天安艦の場合、底辺側よりは喫水線下左弦下段部で爆発したという点も魚雷の可能性を高く見る理由だ。

天安艦は事故当時、ペクリョン島南側海岸に沿って西北方に進行中に外側(左側)から爆発衝撃を受けた。こういう情況で北韓潜水艦(艇)による魚雷攻撃の可能性を引き出す主張も出てくる。ペクリョン島遠海側で待機していて天安艦の中央下段部を狙えるということだ。北韓はTNT150~300㎏規模の直走魚雷と100~300㎏規模の音響感応魚雷などを保有している。キム・テヨン国防長官は最近、国会緊急懸案質問で北韓が艦艇に向かい接近し一定の距離で爆発するバブルジェット方式の魚雷を保有していると推定した経緯もある。しかし天安艦事故当時に北韓潜水艦(艇)の活動が捉えられなかったという事実がこういう推論の最大弱点だ。

このため機雷の可能性も引き続き提起されている。一般的に機雷は強い爆発力で100m余りまで噴き上げる巨大な水柱を作り出し、この過程で海底面の砂地などを共に巻き上げ艦体内部に跡を残す。また爆発力が大きいだけに船の底辺側の破損跡も大きい。天安艦の艦尾にはこういう跡は明確にあらわれていないと知らされた。だが海軍や駐韓米軍などの流失機雷が一部制限された水準の爆発を起こした可能性も排除することはできない。最近では海底に付設しておいた円筒から艦艇の音響に感応し発射される射出型機雷など‘賢い’機雷も開発されているが、北韓の保有有無は確認されていない。
ソン・ウォンジェ記者 wonje@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/416456.html 訳J.S