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韓国軍、北朝鮮とハマスの軍事的つながりの可能性に「証拠ないが、蓋然性あり」

登録:2023-10-18 06:39 修正:2023-10-18 09:04
イスラエル国防軍がハマスから押収した兵器を11日(現地時間)、ホームページに公開した。左側の将兵が指さす下の緑色の武器が北朝鮮製の対戦車ロケット推進手榴弾(RPG)発射機と推定されると、ある米メディアが報じた=イスラエル国防軍ホームページより//ハンギョレ新聞社

 韓国軍合同参謀本部が17日、イスラエルを攻撃したイスラム武装組織ハマスが北朝鮮と兵器取引、戦闘教義、訓練など様々な分野で直接および間接的につながっているものとみられるとの見解を示した。しかし、これは具体的な証拠に裏付けられたものではなく、情況と蓋然性を基に判断したものだと付け加えた。

 合同参謀関係者は同日、マスコミへの説明会で「北朝鮮はハマスの攻撃方法を対南奇襲攻撃に活用する可能性がある」とし、「対応策を体系的に補完、発展させていく」と述べた。

 同関係者は、「マスコミで報道されたハマスの対戦車兵器F7は、北朝鮮が対戦車ロケット推進榴弾発射機(RPG7)を輸出する際に使用する名称」だとし、「最近は、ハマスを積極的に支援する武装団体またはハマス隷下の武装団体で使用する兵器と推定される北朝鮮製122ミリ放射砲弾がイスラエル近隣の国境地域で発見されるなど、北朝鮮が多様な兵器を中東国家および武装団体に輸出してきた情況が引き続き確認されている」と語った。

 合同参謀本部はさらに、北朝鮮とハマスは戦闘教義の面でも類似点が多いと述べた。休日未明の奇襲攻撃▽大規模ロケット発射によるアイアンドームの無力化▽ドローン攻撃による分離壁の監視、通信、射撃統制体系の破壊後の侵入など、ハマスの戦術が韓国の予想する北朝鮮の非対称攻撃の様相と類似していると説明した。

 しかし、合同参謀本部は、北朝鮮の直接的な兵器輸出や戦術支援に関する証拠は示せなかった。

 合同参謀関係者は「北朝鮮がハマスに兵器を直接輸出したという証拠はない。北朝鮮がハマス周辺国家と兵器取引を行い、ハマスと密接な関係にあるこれらの国家から北朝鮮の兵器がハマスに流れた可能性は十分ある」と述べた。また、「北朝鮮からハマスに戦闘教義が伝授されたという明確な証拠や情報はない」とし、「北朝鮮と軍事交流をしてきたハマスの周辺国家を通じて、北朝鮮の軍事教義がハマスに伝わった可能性がある」と述べた。また、北朝鮮のトンネル技術のハマスへの移転説についても「可能性はあるが、明確な証拠はない」と述べた。

クォン・ヒョクチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1112481.html韓国語原文入力:2023-10-17 20:01
訳H.J

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