本文に移動

ウクライナ、二日連続でクリミア半島攻撃…「防空網の無力化後、ミサイル攻撃」

登録:2023-09-16 01:50 修正:2023-09-16 06:44
13日(現地時間)、米衛星映像会社「ブラックスカイ」が公開した衛星写真を見ると、ウクライナの攻撃でクリミア半島のセバストポリに位置するロシア海軍の造船所が被害を受けたことが分かる/AFP・聯合ニュース

 ウクライナが二日連続で、ロシアが2014年から占領中のクリミア半島を攻撃した。前日、ここに駐留しているロシアの黒海艦隊を攻撃したのに続き、今回はクリミア半島西部の防空システムを狙った。

 ロイター通信の報道によると、ウクライナ軍は14日(現地時間)未明、クリミア半島の西側にあるエフパトリア村付近のロシアの防空システムを打撃したと主張した。ウクライナの情報当局関係者は、ウクライナのドローンがロシアの防空システムのレーダーとアンテナを打撃し、対空探知能力を無力化した後、ウクライナ産のネプチューン巡航ミサイル2発を撃ったと主張した。エフパトリアは黒海艦隊のあるセバストポリから北に約60キロメートルの位置。これに対し、ロシアは自国軍の防空システムでウクライナのドローン11機を撃墜したと反論した。

 ウクライナ軍はまた、クリミア半島南西部地域でロシアの巡察船2機を攻撃し、「確実な被害」を与えたとも主張した。ウクライナ軍情報当局のアンドリー・ユソウ報道官は、攻撃対象となったロシアのパトロール船は「セルゲイ・コトフ」だと明らかにした。

 ロシア国防省も同日午前に声明を発表し、攻撃を受けたことを認めた。ただし、海上ドローン5台によるウクライナの攻撃を撃退したと明らかにしただけで、被害状況については言及しなかった。オンラインでは、ウクライナ軍の海上ドローンが船舶1隻を攻撃しているとみられる動画が広がっている。ウクライナ軍が東・南部戦線で4カ月間にわたり進めてきた反転攻勢は、ロシア軍の強力な防衛線に阻まれなかなか進展がなかったが、最近になって黒海近隣の軍事的緊張感が高まっている。

 ウクライナ軍は前日にも長距離ミサイルを使用し、クリミア半島のセバストポリ港に駐留しているロシア海軍の黒海艦隊の大型揚陸艦と潜水艦に加え、造船所も攻撃した。ロシアがクリミア半島に駐留している黒海艦隊を活用してウクライナ領土内にミサイル攻撃を行ったことで、ウクライナ軍が積極的な反撃に出たものとみられる。

ベルリン/ノ・ジウォン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/1108742.html韓国語原文入力:2023-09-15 16:03
訳H.J

関連記事