原文入力:2010-04-10午前10:31:18(1669字)
検察との戦いで鍛練された‘ハンダルク’
出馬しないという決心‘政治検察’が変えた
ソウル市長準備会 稼動…別途捜査 対応突入
イユ・チュヒョン記者
←ハン・ミョンスク前国務総理は昨年12月11日、記者会見で検察の召還要求に応じないと明らかにした。クァク・ヨンウク前大韓通運社長から5万ドルを受け取った疑惑で検察捜査を受けたハン前総理は9日 無罪判決を受けた。
去年の冬、彼女の前途は暗く険しかった。5月前、マスコミ報道を通じて流れ出たわいろ捜査説が本格的に実体を表わし、彼女は‘初の女性総理’という華麗な履歴の代わりに、総理出身としては初めて検察に逮捕される侮辱を受けた。総理公館で現場検証がなされる初めての事態も起きた。
しかし検察の捜査過程で彼女はむしろ本格的な政治家に変わっていった。2008年総選挙落選以後‘出馬する政治’はしないと決心した彼女だったが、順次向きを変え始めた。‘政治検察’に対抗するためには、再び荒波の真中に飛び込むことが避けられないという判断をしたと知られた。去る2007年の大統合民主新党選挙戦の時、ハン前総理を助けたぺク・ウォンウ民主党議員は9日 「あの方は本来何になる、何をしたいとか、そのように考える方はでない。彼女をまた政治に呼び出したのは検察」として「もしハン前総理がソウル市長になるならば、その場に導いたのはMB」と話した。
ハン・ミョンスク前総理 無罪判決 市民の反応は
戦意を固め発言の濃度も順次深まった。昨年1月ハン前総理は市民主権会との昼食の席で「地方選挙でもてる力を皆が出し合い、皆さんの力量を全て集めれば良い。私は皆さんと国民が要請する決定に従う覚悟で、最後の力を注ぐつもり」として出馬の意志を表わした。1ヶ月後の民主党中央委員会では地方選挙と関連して「命をかけて勝たなければならない。もし敗北すれば我が国民が断崖に落ちる。これを目の前にしっかり見て食い止めなければ私たちも共犯」とし、決然とした意志を表現した。彼女のある側近は「ハン前総理は検察との勝負を正面から受けて立つという断固たる立場だ。夫も初めは‘総理一度にすれば良いのに、何でソウル市長までするのか’として止めたが、今はむしろ援軍になった」と伝えた。ハン前総理は特に先月22日、総理公館現場検証後にソウル市長選挙を準備する集いを設け始めたと伝えられた。
‘5万ドル’問題は乗り切ったが、検察が新しく付けた‘不法政治資金10億ウォン’のレッテルは新しく貼られた。有無罪と関係なく検察が継続して各種疑惑を言論に流す場合、彼女のイメージは傷を負うほかはない。時事評論家キム・ジョンベ氏は「ハン前総理は今後また長期戦に突入した」と話した。民主党のある再選議員は「与党の攻勢に対抗し民主党がどれくらいよく戦うかは分からないが、なにが起こってもハン前総理は最後まで行かなければならない」と話した。
気をもんで判決を待ち望んだ民主党はやっと一息つくことになった。民主党のある核心党役員は「党内で今や本格的にソウル市長候補公認問題が議論されるだろう」として「ハン前総理側に雰囲気がぐっと向いてくるだろう」と話した。しかし民主党はそのまま推戴するよりは、出馬意向を明らかにした他の候補たちとハン前総理が選挙戦を通じて候補に選ばれることが雰囲気を高めさせるのにさらに有利だという判断だ。
ハン前総理は10日、金大中・盧武鉉前大統領墓地訪問を最初の日程にした。‘ハン・ミョンスク政治工作粉砕共同対策委員会’は11日に記者会見を行い、今回の検察捜査の不当性を批判し関連者の責任を提起する予定だ。
イユ・チュヒョン記者 edigna@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/415248.html 訳J.S