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ウクライナ、ロシアの黒海艦隊を打撃…「大型上陸艦と潜水艦に大きな被害」

登録:2023-09-15 06:23 修正:2023-09-15 08:20
13日(現地時間)、ウクライナの空襲でロシア占領地のクリミア半島のセバストポリの造船所から煙が立ち上っている。今回の攻撃で少なくとも24人が負傷したという/ロイター・聯合ニュース

 ウクライナがロシアによって2014年から占領されているクリミア半島のセバストポリにあるロシア海軍の黒海艦隊を攻撃し、ロシア艦艇2隻が大きな被害を受けたものとみられる。

 ロイター通信の報道によると、ウクライナ軍情報当局のアンドリー・ユソウ報道官は13日(現地時間)、ウクライナ軍がロシア海軍の大型揚陸艦と潜水艦に打撃を与えたことを明らかにした。ユソウ報道官は「(攻撃されたロシア軍の艦艇が)修理できない状況である可能性が高い」と述べた。

 ロシア国防省もウクライナが巡航ミサイル10発と無人高速艇3機を動員し、同日未明に黒海海軍造船所を攻撃し、軍艦2機が被害を受けたと確認した。しかし、ロシア軍は軍艦が修理中であり復旧できると説明した。

 また、ロシア軍がウクライナのミサイル7発を撃墜し、高速艇を破壊したと主張した。ロイター通信はオンライン上に広がった被害状況の写真を引用し、ロシアの軍艦が深刻な損傷を受けたものと推定した。

 今回の攻撃について、ウクライナ予備役海軍大尉のアンドリー・リチェンコ氏は「戦争開始以来、セバストポリに対する最大の攻撃」だと語った。ウクライナの軍事アナリスト、ウォロディミル・ザブロツキー氏は、被害を受けた軍艦と潜水艦がそれぞれロプーチャ級大型揚陸艦「ミンスク」、カリブル巡航ミサイルを搭載できる潜水艦「ロストフナドヌ」だと分析した。

 ザブロツキー氏は「この潜水艦は一度に魚雷6発またはカリブルミサイル4基を搭載できる」とし、「したがってロシアはカリブミサイル4基を失ったと計算できる。ミサイル発射台一つが少なくとも部分的に数カ月間使用不能になった」と語った。

 今回の攻撃にウクライナが正確にどのような種類のミサイルを使用したのかはまだ明らかではない。セバストポリはウクライナ南部のオデーサの黒海港から約300キロ離れている。リチェンコ元海軍大尉は、ウクライナ軍が地上標的に使えるよう改造した国内産ネプチューン対艦ミサイルや、英国が提供したストームシャドウ巡航ミサイルを使用した可能性があると分析した。英国の「スカイニュース」も匿名の消息筋の話として、今回の攻撃にストームシャドウが使われたと報道した。

ベルリン/ノ・ジウォン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/1108551.html韓国語原文入力: 2023-09-14 17:00
訳H.J

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