原文入力:2010-04-05午後07:54:35(1979字)
"大統領府 親政体制 構築…公正報道 崖っぷち"
一部放送に支障…使用側 "法律通り 強力対応"
イ・ムニョン記者,イ・ジョングン記者
←<文化放送>労組がストライキに入った5日午前、ソウル,汝矣島の本館で開かれたストライキ出征式に参加したパク・キョンチュ(2列目右側),キム・ワンテ(2列目左側),ムン・ジエ(4列目左端)アナウンサーなど組合員がキム・ジェチョル社長の退陣を要求するスローガンを叫んでいる。 イ・ジョングン記者 root2@hani.co.kr
キム・ジェチョル社長がファン・ヒマン特任理事を副社長に任命したことに反発し<文化放送>(MBC)労組が5日朝6時を期し全面ストライキに入った。放送文化振興会のファン・ヒマン,ユン・ヒョク理事選任(2月8日)に対抗し、全面ストライキを可決(2月18日)し1ヶ月半あまりであり2人の理事の辞退を前提にキム社長と労使合意(3月4日)を導き出して以来一月余りぶりだ。
文化放送労組員500人余りはこの日午前、本社1階ロビーで全面ストライキ出征式を開き△キム社長の即刻退陣△政権による文化放送掌握真相究明および責任者処罰△放文振の根本的な制度改革を要求した。労組執行部は‘天安艦沈没’報道に必要な最小人員47人を除く全組合員にストライキ参加を促した。19ヶの地域文化放送もこの日と6日に続けてストライキに突入し、7日には全国から組合員が集まり共同決議大会を開催する予定だ。この日のストライキで文化放送は進行者の交替と放送時間短縮および代替プログラム放映などの放送支障をきたした。クォン・スンピョ,イ・ジョンミン アンカーが席を外した‘ニュースデスク’はクォン・ジェホン アンカーが単独進行するものの、分量を15分短縮し、‘ニューストゥデイ’はパク・サングォン,チ・ヨンウン記者の代わりにキム・スジョン アナウンサーが進行した。
労組の全面ストライキには‘文化放送報道・プログラムが崖っぷちに立った’という憂慮が基礎にある。ファン副社長の任命で完成された‘キム・ジェチョル社長-ファン・ヒマン副社長-チョン・ヨンベ(イ・ドングァン大統領府広報首席と信一高の先輩)企画調整室長’の‘3角構図’が 「MBC掌握のため‘大統領府側近体制’を完ぺきに構築した」という判断のためだ。この日発行された労報は 「MBC序列1~3位の共通点は、その根元が全て大統領府という点」としながら「これ以上 退くならばワールドカップ(ムード)に合わせて‘PD手帳’をなくし、一方的に(公正放送担保条項を盛り込んだ)団体協約を破棄しようとするだろう」と指摘した。ヨン・ポフム労組広報局長は「社長入城のために労組に‘ファン・ヒマン,ユン・ヒョク辞退’を約束し‘大きな家’から‘ジョイント(向う脛)’を蹴られたキム・ジェチョルが、キム・ウリョンの発言で近づいた危機をまぬがれるためにファン・ヒマンに報道と製作を総括する副社長職を任せた」と解説した。
使用側は労組のストライキに‘休業無賃金原則適用’と共に 「法的手続きにより強力に対応する方針」と明らかにした。特にキム社長は4日の拡大幹部会議で「ファン・ヒマン特任理事の副社長任命は社長の固有権限」として「今回の事態で解雇されれば、私のいる限り復職はない」と話した。チョン・ウンベ労働部労使協力政策官もこの日のブリーフィングで「副社長任命に反対する(文化放送労組の)ストライキは労働関係法の保護を受けることはできない」と明らかにした。
一方、キム社長はキム・ウリョン前放文振理事長および<新東亜>を相手に公言した民刑事上の告訴を放棄する可能性があることを表明した。彼は4日の幹部会議で「告訴をしても私がやる。私が(告訴可否を)決めると言ったので、判断する機会がなければならない」としつつも「キム・ウリョンが(言論インタビューで)飛んで行った人なのに(告訴までして)斬殺しなければならないだろうかとの思いがある」と話したと分かった。
この日午後にはキム前理事長が米国に出国すると伝えられ、労組員らが仁川空港出国場を守ることもした。彼の出国企図を巡り国会出席要求および検察捜査を避けるための‘逃避性外遊’ではないかという観測が起こった。キム前理事長はこの日午前<ハンギョレ>と行った通話で「必要ならばどこでも行き来することができる。私が脱税をしたのか、収賄をしたのか」として不快な感情を表わした。
イ・ムニョン記者 moon0@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/media/414426.html 訳J.S