中国に進出した韓国企業の今年第3四半期(7~9月)の景気展望指数が、1四半期ぶりに大幅に下落した。下半期にも中国経済の活況とリオープニング(経済活動再開)効果を期待できないという否定的な見方が優勢になった。今年上半期(1~6月)、中国の主な輸入国のうち韓国の割合は1年で最も大幅に減少した。
16日、韓国産業研究院が大韓商工会議所北京事務所や中国韓国商会と共に、中国に進出した韓国企業225社を対象に景気実査指数(BSI)を調査(6月5~28日)したところ、今年第3四半期の景気(市況)展望指数は94で、第2四半期(112)よりも18ポイント急落し、基準点(100)を下回った。この指数が100を超えれば、直前四半期より良くなるだろうという回答が多いことを意味し、100未満であればその逆だ。景気展望指数は第2四半期にはリオープニングに対する期待などで第1四半期(74)に比べ急上昇したが、わずか1四半期で再び否定的展望が多くなり、急激な上昇下降を示している。
業種別に見れば、製造業の第3四半期展望指数(99)は前期より22ポイント下落し、金属機械と繊維衣類を除くすべての業種で100を下回った。第2四半期には製造業の展望指数(120)が第1四半期より37ポイント上がり、半導体を含む電気電子業種を除くすべての業種が100を大きく上回ったのとは対照的だ。産業研究院は「中国の景気反騰の強度が予想より弱く、リオープニング効果も大きくないと見られ、下半期の展望が急冷したとみられる」と説明した。
実際、中国進出企業の第2四半期の「中国実績」は芳しくなかった。売上現況指数(76)は第1四半期よりも1ポイント下がり、現地販売現況指数(71)は4四半期ぶりに下落反転した。自動車と繊維衣類を除いて、すべての業種で第2四半期の売上は第1四半期よりも悪化したと答えた。回答企業は経営の難点として、需要不振(30.7%)、輸出不振(14.7%)、競争激化(17.8%)など構造的要因を主に挙げた。
大韓商工会議所のチェ・テウォン会長兼SKグループ会長も、12日の済州フォーラムで「中国がリオープニング(経済活動再開)すると言ったが、それほど効果がない。私たちの期待が大きすぎたのかもしれない」と話した。
対中国輸出の不振が続き、中国市場での韓国の立場はさらに縮小した。中国海関総署(関税庁)の集計によると、今年上半期の中国の韓国からの輸入額は770億ドルで、昨年同期に比べ24.9%減少した。中国の全体輸入減少率(-6.7%)の4倍であり、中国海関総署により分類された23の主要国のうち減少率が最も大きい。
今年上半期の中国の輸入全体に韓国が占める割合は6.1%で、昨年上半期(7.6%)より1.5ポイント下落。韓国の比重は1年で2位から5位に下がった。昨年上半期は台湾(9.1%)に次ぐ2位だったが、今年上半期は台湾(7.3%)、米国(7.0%)、オーストラリア(6.4%)、日本(6.2%)に抜かれた。韓国経済研究院のイ・スンソク副研究委員は「対中交易が補完から競争の構造に変わっており、中国の景気が復活しても対中国輸出の減少は長期化・固着化する可能性が高い」と話した。
韓国の対中輸出額は今年6月までで13カ月連続マイナス成長中であり、対中貿易赤字は9カ月間続いている。今年上半期の対中累積貿易赤字は129億2千万ドルで、貿易赤字全体(281億4千万ドル)のほぼ半分を占める。韓国貿易協会の関係者は「下半期の輸出改善は中国と半導体にかかっている。貿易収支はある程度防御できるだろうが、ドラマチックな『上低下高(上半期よりも下半期の成長率が上がること)』を期待するのは困難な状況だ」と診断した。