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iPad vs 電子ブック 端末機, どちらが本の虫を誘惑するか

登録:2010-04-01 10:49

原文入力:2010-04-01午前09:03:23(1997字)
iPad 登場で市場‘ほかほか’…端末機出荷も減らし
‘万能型’‘読書専用’性格異なり…勝者予測 巡り‘伯仲’

ク・ポングォン記者

#1.アップルのタブレットPC‘iPad’が米国で来る3日から販売に入る。去る1月末の製品発表当時‘期待外れ’として否定的だった市場の反応が、肯定的に反転した。モーガン スタンレーは発売初年度のiPad販売予想値を当初の500万台から最近800万~1000万台に高めた。アップル appストアでもiPad用プログラムの人気が確認される。3月appストアの電子ブック アプリケーションは2万7000ヶ余りで、この間1位だったゲームを追い抜いた。iPad発売を控え出版社が多様なコンテンツを出したおかげだ。

#2.国内の電子ブック市場も熱くなっている。昨年6月、電子ブック専門業者ネオルクス(NEOLUX)が‘スート(NUUT)2’を出した後、業種と会社の規模も多様な多くの企業が参入した。三星電子は昨年末に試作品を出したのに続き、今年2番目の製品(SNE60)を発表した。アイリバーは‘ストーリー’,ブックキューブネットワークスは‘ブックキューブ’,インターパークは‘ビスケット’という電子ブック端末機を披露した。来月にはネオルクスとアイリバーが既存製品をアップグレードした製品を発売する予定だ。ヨンプン文庫・イエス24等のオン・オフライン書店とハンギル社・ミヌム社などの出版社が共同出資した電子ブック業者である韓国eパブも来月6日からネクスト パピルスの‘ページワン’をはじめとする端末機5種とコンテンツを供給する計画だ。電子ブック市場を観望した出版社とオン・オフ書店が‘大勢’に対する確信を抱いたわけだ。

このようにiPadの登場で電子本市場が本格開化するとともに、新局面を迎えている。まず技術方向についての論争が始まった。"本を読むのにどんな端末機がもっとも適合しているか?"

既存電子ブック端末機は大部分が電子インク技術を使い続けた。微細な電子インク微粒子を散らして集めて字とイメージを表わす方式だ。画面のバックライトが必要なく、電力消耗がきわめて少なく、一度充電すれば9000余ページを読むことができる。だがカラー表示ができず、動画も見られない。反面、iPadはタッチで操作する‘パームPC’だ。動画などPCで行う全てのものを具現する。電子ブックを本のようにめくって見られ、新聞の写真をクリックすれば動画が見れる。バックライトを使うためバッテリー使用時間が短い。

すべてのことができる‘万能用’iPadと‘読書専用’電子ブック間の競争はカラーTVと白黒TV間の対決のように見える。だが‘どんな機器が読書にもっとも適合するのか’は簡単でない。電子ブック端末機は読書に不必要なすべての機能を排除したミニマリズム機器だ。動画も使えずインターネットサーフィンも不可なので読書だけに専念することになる。弱点が長所に変わる瞬間だ。チョ・ジュンイルLG経済研究院研究委員は 「電子産業はコンバージェンス(複合化)が大勢だが、コンバージェンスが高度化されるほどデバージェンス(機能排除)化が触発される」として「使用方式が複雑になれば不便なので特定機能に専門化された製品が主流になりうる」と見通した。

市場調査機関のストラテジー アナリティクスが最近米国の電子ブック購買者350人を対象に調査した資料も、電子ブックの核心要素を示している。調査結果、電子ヌック使用者らがまず考慮したものは、携帯性,商標,コンテンツ購買便利性,コンテンツ規模,保存容量,無線インターネットの順だった。‘カラー画面’に対する要求は16ヶ調査項目中で最下位であった。

カン・ウジョン ネオルクス代表は 「iPad以前のテブレットPCで電子ブックを詠めなかったわけではなく、電子ブックは電子インク技術が最適ということはすでに決着のついた問題」として「ただしアップルのような大企業の参加で、電子ブック活性化に必要な生態系と基盤環境が構築され市場が拡大すると見る」と話した。

だが電子ブックを‘本の虫’にだけ売っていては市場拡大が難しいということに業界の悩みがある。電子ブック コンテンツ会社であるブックトピアのパク・ヨンニュル代表は「iPadの人気につれて電子ブック コンテンツ供給者がフォーマットを決めるが、韓国では電子インク技術を跳び越えiPadに行く可能性がある」と話した。

ク・ポングォン記者 starry9@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/413696.html 訳J.S