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洗車要らずの車 出るか

登録:2010-03-25 10:38
https://www.hani.co.kr/arti/science/science_general/412138.html

原文入力:2010-03-24午後09:39:03(949字)
蓮葉 ナノ模倣粒子 実用化
表面 水滴で自己洗浄 可能

イ・グンヨン記者

国内研究チームが水滴の固まらない蓮葉を模倣したナノ構造粒子を製造することに成功した。この技術は洗車要らずの自動車,湯気で曇らないガラス,雨にぬれない繊維など、実生活に有意義に使われるものと期待される。

ヤン・スンマン韓国科学技術院(カイスト)生命化学工学科教授研究チームは24日、蓮葉表面のナノ構造と同じ形をした均質な微細粒子を低価格で生産できる技術を開発したと明らかにした。研究チームの成果はドイツで発刊される化学分野の最高権威誌である<アンゲバンテ ケミー> 4月号の巻頭論文として掲載され、英国の著名科学ジャーナル<ネイチャー> 25日付(現地時間)にも紹介される。

蓮葉は肉眼ではなめらかに見えるが、電子顕微鏡で見ればマイクロメーター(10万分の1m)大の突起が峰のように出ており、その峰にはナノメートル(10億分の1m)規模の突起がデコボコに配列されている。こういう構造のために蓮葉は水を拒否する‘超疏水性’を持ち、水滴を流しホコリを掃き出す自己洗浄効果(蓮葉効果)を示す。

研究チームは数百ナノメートル大のガラス玉を光に敏感な感光性液体中に入れ、大きさが数十マイクロメーターの均一な液体滴を作った。この滴を水に入れればガラス玉は自ずから感光性液滴表面上に細かな六方稠密構造に配列される。ここに紫外線を当てて固めた後、フッ酸(フッ化水素酸・HF)をふりかけガラス玉を溶出させればゴルフボールのように噴火口がきめこまかく掘られた微細粒子ができる。ここに高エネルギーのプラズマを当てれば噴火口が深く削られ蓮葉ナノ構造が形成される。

ヤン・スンマン教授は「蓮葉効果を応用しようとする試みは多かったが、今回のように実用性ある研究結果は初めて」として「特に製造工程がやさしく、すばやく経済的という点で注目をあびたようだ」と話した。

イ・グンヨン選任記者 kylee@hani.co.kr

原文: 訳J.S