原文入力:2010-03-25午前09:24:23(1853字)
イ・ゴンヒ, 三星電子会長復帰以後は
グループ コントロールタワーなど強力求心体制 再構築
人事・財務・監査 直轄…旧家臣 復帰 可能性
キム・フェスン記者,キム・ジョンヒョ記者
←イ・ゴンヒ元三星会長が去る2月5日、三星グループ創業者である故イ・ビョンチョル会長誕生100周年記念式に参加するためイ・ハクス前副会長と共にソウル,巡和洞の湖巌アートホールに入っている。 キム・ジョンヒョ<ハンギョレ21>記者hyopd@hani.co.kr
イ・ゴンヒ前三星グループ会長の経営復帰は、いわゆる‘三角編隊’という三星の旧システムを復元する信号弾と見られる。現在の系列会社社長団中心の過渡的経営体制を脱し、‘イ・ゴンヒ会長-グループ コントロールタワー-専門経営者’体制の再構築を試みるものと観測されるためだ。三星内部ではイ・ハクス,キム・インジュ氏など旧グループ核心人士の復帰可能性も排除しない雰囲気だ。
三星は24日、イ会長の経営復帰背景について‘オーナー中心経営体制’の必要性を再び繰り返し強調した。イ・インヨン三星コミュニケーションチーム長は「全体的に投資と事業調整のスピードを高めなければならないが、今の構造では限界が多い。系列会社CEOたちが上手くはやっているが、不安感と危機意識が高く過去の会長様の役割に対する渇望と物足りなさが大きい」と話した。社長団協議体という緩やかな経営体制では未来競争力を備えることが難しいという内部共感が経営復帰の主な理由という説明だ。三星系列会社のある高位役員は「トヨタのような企業が一気に危機に陥るのを見なさい。外部ではどのように見るか分からないが、三星経営陣の悩みと危機意識は思ったより大きい。今は系列会社独立経営でなく強力な求心点が必要な時だ」と話した。
これに伴い三星は今後、強力な‘オーナー体制’を再構築すると同時に、旧戦略企画室のようなグループ コントロールタワー機能も復元するものと見られる。まずソウル,瑞草洞の三星電子社屋に会長室を新たに作り、支援・補佐組織を置く計画だ。過去の会長秘書室が再びできるわけだ。また現在、社長団協議会傘下の投資調停委員会,人事委員会,ブランド管理委員会など、非常設意志決定機構は会長直属機構や統合管理組織に吸収され拡大・強化される。
←三星グループ経営構造変化・2008年4月 三星経営刷新案 履行状況三星は現在、社長団協議会を支援する業務支援室の他にブランド管理室,倫理経営室などを置く‘3室体制’を検討中だと明らかにした。三星グループ関係者は「会長補佐および支援機能を強化する計画であり、内部的に‘3室体制’を検討中」としつつ「具体的な業務内容と責任者などはまだ決まっていない」と話した。またこの関係者は「かつての戦略企画室のように、これらの機能を統合管理するコントロールタワーを再び作るは、或いは個別的に運営するかはまだ決定されていない」と付け加えた。戦略企画室の復元有無と関係なく、再び会長直属のコントロールタワー機能を置くという大きな方向を定めたわけだ。これと関連して、また別の三星関係者は「現在の業務支援室に人事と財務機能を、倫理経営室には経営陣団、すなわち監査機能と法務機能を入れるかを検討している」と話した。この場合、イ会長の退陣以前と同じようにグループの人事・財務・監査などをイ会長が直轄する体制となり、グループ コントロールタワーを事実上復元する形になる。
イ・ハクス,キム・インジュ氏など旧グループ核心らの一線復帰の可能性も議論されている。三星系列会社のある副社長は「商法と社規上、前職役員が赦免にならなかったと言っても経営業務を引き受けられないという障害物はない」とし「会長様の考えにかかっているのではないか」と話した。4大グループのある戦略担当役員は「三星の場合、経営権継承がちょうど開始段階にあり、三星生命上場などの所有構造変化、更に3世たちの財産相続や系列分離などイ会長が直接出なければならないことが少なくない」とし「イ会長と家臣たちの経営復帰が必要なまた別の理由」と話した。
キム・フェスン記者 honesty@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/412126.html 訳J.S