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仏教界 "総務院長・アン・サンス代表 真実明かさねば" の声

登録:2010-03-24 09:43
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/411803.html

原文入力:2010-03-23午後10:10:01(1883字)
曹渓宗内部 "宗派首長に対してありえない言動"
総務院, "政治権力と野合の疑い" 非難集中に困惑

チョ・ヒョン記者,キム・ミョンジン記者

←キム・ヨングク曹渓宗韓国仏教文化事業団対外協力委員が23日午後、ソウル,中区,獎忠洞の参加仏教在家連帯 萬海NGO教育センターで記者会見を終え合掌している。 キム・ミョンジン記者 littleprince@hani.co.kr

‘奉恩寺 外圧波紋’新局面

キム・ヨングク曹渓宗対外協力委員の23日記者会見で奉恩寺直営寺刹転換を巡る外圧発言論難は事実上終止符を打った。論議の席に同席したキム氏はこの日奉恩寺ミョンジン僧侶が公開したアン・サンス ハンナラ党院内代表の‘左派住職’関連発言が全て事実であると確認した。

それでも外圧発言の席に同席したアン・サンス院内代表とチャスン曹渓宗総務院長は相変らず口を固く閉じている。総務院スポークスマンのウォン・ダム僧侶はこの日も「外圧はなかった」と強力否認した。その一方で「対話内容は公開できず‘それ以上の圧力があっても’動く宗教団体ではない」とし‘外圧’の可能性は少しながら残しておいた。

曹渓宗総務院のこういう矛盾的態度は‘不審’を意識したためと見える。1980年新軍部による10・27法難と李明博政府スタート直後の‘宗教偏向’による被害意識が侮れず、不審の怒りがややもすると総務院に向かう可能性もあるためだ。

だが奉恩寺直営決定が政界圧力に従ったものか否かと関係なく、アン院内代表の発言だけでも仏教信者らが受ける傷は大きいと仏教系代表者らは話す。曹渓宗のある重鎮僧侶は「外圧をいう以前に韓国最大宗派の首長に対し、してはならない言動」と話した。

総務院が今回の事態を自ら招来したという批判も総務院を困惑させている。‘問題の席’が総務院長チャスン僧侶側の要請により、定期国会開院日の昨年11月13日朝に用意されたと知られたためだ。曹渓宗少壮派僧侶たちの集いである‘清浄僧伽のための大衆結社’は 「仏教界で必要な予算は正当な手続きを踏み浄財で賄うべきを、清浄さで社会に模範を見せなければならない仏教界が非公式的な方法で国家予算を論じたという事実自体が政治権力と仏教が野合しているという国民的疑心を買うのに充分だ」と総務院を叱責した。

我が国文化財の60%以上を各寺刹で保有している仏教界では文化財保存と保守,文化財観覧料徴収,テンプルステイ支援などで政府予算と協力が必要だ。これに伴いこの間、政治権力に隷属しないためにもロビーと手づるで予算をさらにもぎとろうとする慣行から脱皮し、予算配分を明確にシステム化しなければならないという主張が仏教界内で絶えず提起されてきた。前任チグァン総務院長時期に院長特別補佐官を引き受けたキム・ヨングク委員も‘仏教がお金のために政界に隷属しないようにする’システムを積極的に主張してきたと知られた。このためにチグァン総務院長は在任当時、全国教区本寺住職らに「政府と地方自治体にもの乞いし予算をもぎとろうとするな」という厳命を下すこともした。

一部では前・現総務院長のスタイルを比較し指摘する声もある。前任チグァン総務院長時期、重責を引き受けたある僧侶は 「チグァン僧侶は李明博大統領と同郷で大統領選挙で李明博大統領に投票したと気兼ねなく明らかにする程にむしろ理念的指向が保守的だった方」としつつ「それでも宗教偏向問題で対立した時には一歩も譲らなかった」と話した。彼は「今回の事態は政治権力に寄り添ってみようとして禍を自ら招いた仏教界の慢性病に対し熟考する契機にならなければならない」と語った。

与党と曹渓宗総務院の態度から見て、今回の事態に対する真相究明作業は現在はこれ以上進行されるのが難しいものと見られる。

しかし仏教界内外では政界と曹渓宗総務院の内部事情はどうあれ、外圧性発言が社会的懸案に浮上した以上、当事者のチャスン総務院長とアン・サンス院内代表が自ら真実を明らかにしなければならないという声が高い。当事者らが真実を明らかにしない場合、国会聴聞会等を通じた真相究明も検討しなければならないということだ。

チョ・ヒョン宗教専門記者 cho@hani.co.kr

原文: 訳J.S