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経営成績‘A’は解任‘C’は栄転… "人事に権力の息"

登録:2010-03-22 10:23

原文入力:2010-03-21午後10:50:32(3326字)
前MBC 地域社長 なぜ集まるのか…深まる‘疑惑’
参席者 "言論の歴史に記録されること, そのまま見過ごせない"

イ・ムニョン記者,パク・チャンソプ記者

←‘メディア行動’と‘MBC死守市民行動’会員たちが去る19日、ソウル,鍾路区,清雲洞の大統領府入り口でキム・ウリョン放送文化振興会理事長の‘文化放送人事に対する権力機関介入示唆発言’の真相を大統領府が明らかにすることを要求している。 右側はこの模様を取材している<文化放送>カメラ. イ・ジョングン記者 root2@hani.co.kr

前MBC地域社長なぜ集まるのか
最近解任された<文化放送>(MBC)前職地域社社長たちの22日共同対応摸索はキム・ウリョン前理事長の‘大きな家’発言により自分たちの解任に大統領府が関与したという情況が明らかになったことに伴う反発のためだ。結果的に自分たちがキム・ジェチョル社長の "(左派)大虐殺" と "左派大掃除" の犠牲になってしまったためだ。「場合によってはキム社長の辞退まで公式要求するかもしれない" というある前職地域社社長の話だけを見ても、その反発の強さを察することができる。

キム社長の8日人事は当事者たちに事前通報もなく、徹底した保安の中で実施された。ある前職社長は「大部分の社長たちが連絡も受けられないままに解任された。私にしても人事当日に地域社株主総会参加のためにソウルに上京していた状態で、株主総会開始2時間前に地域社側と電話通話をして事実を伝え聞き慌てた。結局、株主総会出席もできずに戻った」と話した。

キム・ジェチョル社長、人事根拠である経営評価 無視
"言論の歴史に記録されること…そのまま見過ごせない"

キム社長の去就まで挙論することについては温度差があるものの、キム社長の人事が同意しかねる程に無原則だったということには異見がない。特に本社歴代社長が人事の主要根拠として活用してきた経営評価結果がキム社長の人事では無視されたという点が‘大きな家介入’の疑問を大きくしている。また別の前職地域社社長は 「経営評価で最下位圏だった人が生き残り、優秀な結果を得た人が交替させられた。いったい何の基準を適用したのか理解できない」と糾弾した。実際、昨年地域社経営評価でA等級を受けた光州・大邱・釜山・蔚山文化放送経営者は全員交替させられた。キム・ドンチョル前大邱社長は人事の一日前に他界し、ファン・ヒマン前蔚山社長は本社本部長への発令が出た点を考慮しても評価結果とはかけ離れた人事だ。反面、最下位等級(C)を受けた清州と済州社長は栄転したり留任となった。文化放送のある関係者は「キム社長本人が最も悪い評価を受けた清州文化放送の社長であったので、経営評価を主要人事の尺度として活用できなかったのだろう」と指摘した。

22日の集いに出席予定のある前職社長は「経営が上手でも任期が保障されないならば、地域社社長は経営に集中するより本社社長の動向にアンテナを立て彼の顔色ばかりを見ていなければならない」と吐露した。別の出席予定者は「今回の事態は韓国言論史に記録されるほどのことで、我々が何の問題提起もすることなくそのまま見過ごすことはできない」と語った。もちろん<ハンギョレ>と通話した前職社長たちの中には、意見表明を回避したり "人事権者の権限であり仕方ないではないか" という意見もあった。 イ・ムニョン記者 moon0@hani.co.kr

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深まる‘大きな家’介入 疑惑

権力機関の<文化放送>(MBC)人事介入示唆発言で退陣したキム・ウリョン前放送文化振興会理事長は、自身のインタビュー内容が失言であったことを強調している。キム前理事長の夫人は20日<ハンギョレ>との通話で“(キム前理事長が心臓病)薬の勢いで何の話をしたのか分からないと言っている”と話した。
だが<新東亜>側は21日キム前理事長が‘大きな家’を記事に書いた通り 権力機関の意味で使ったと確認した。<東亜日報>も20日付紙面で“新東亜側は‘キム・ウリョン理事長インタビューは記事化を前提に正常な手続きによりなされたし、発言内容は加減することなく伝えた’と明らかにした”と報道した。はなはだしきは保守言論団体である‘公営放送発展のための市民連帯’でさえ、21日に声明を出し“キム前理事長がMBC人事に‘大きな家’の役割と共に自身の役割をそれとなく自慢の種にし誇示したと見る時、全く根拠なしに想像力で作り出した話だとは信じられない”と指摘した。キム前理事長が自身の発言に対して更に積極的に解明しなければならないという要求が出てくるのもこういう理由からだ。

事実2009年8月の8期放文振理事会スタート以後、文化放送人事と関連して外部から力が作用したという疑惑は何度も提起された。

去る1月、クォン・ジェホン報道局先任記者を報道本部長に内定し、理事会直前にひっくり返した事例が代表的だ。放文振理事らの話を総合すれば、1月9日キム前理事長とオム・ギヨン前社長が合意したが、10日午前にキム前理事長がクォン記者に電話をかけ辞退を勧め、11日に予定された理事会も突然取り消した。

‘新東亜’側“キム・ウリョン発言 加減なしにそのまま伝達”
‘クォン・ジェホン内定’合意 翻意…与党理事‘投票意志’急変

チョン・サンモ放文振理事は「(キム前理事長が)クォン氏に電話をかけ‘だめかもしれない。障害物が多い’と話した後、放文振理事らには‘平壌監司も自分がやりたくないと言うなら仕方ない’という言い方で(人事案撤回を)既定事実化した」とし、大統領府の介入疑惑が大きいと明らかにした。チョ・ヨンテク民主党議員は先月22日、国会放送通信委員会業務報告の席でキム前理事長の突然の合意破棄には大統領府と非常に近い牧師が別の幹部を報道本部長に推したためだと主張する経緯もあった。

キム・ジェチョル社長選任過程にも上層部が介入したという疑惑は解消されていない。放文振理事らによれば当時、与党理事の間でもク・ヨンフェ候補を支持する意見があり、キム・ジェチョル候補に票が明確に集中する雰囲気ではなかった。これは野党理事らが棄権した状態で進行された1次投票で4対2の結果が出たことから知ることが出来る。だが2次決選投票ではキム候補が5票を得て1票を得たク候補を破った。ある放文振野党側理事は「外部から指示が下りてきたのか、与党理事の中で1人が1次投票では反対したが2次投票で駄目だと見て賛成に変えたと見られる」と話した。キム・ジェチョル社長の選任が事実上‘お墨付き’による結果であるかもしれないということだ。

去る19日チョン・ヨンベ氏を文化放送企画調整室長に選任したこともやはり同じ脈絡という解釈が少なくない。チョン氏はイ・ドングァン大統領府広報首席と高校の1年先輩でありソウル大同窓だ。チョン氏は昨年4月、シン・ギョンミン‘ニュースデスク’アンカーが中途下車した当時の報道局長だった。当時、文化放送記者たちは前局長の報道方針に抗議し製作拒否などで対抗しており、この渦中でチョン氏は局長職から退いた。文化放送記者協会関係者は「報道の公正性を守ることができず、すでに退出した人をキム社長が赴任するやいなや企画調整室長に起用したことは正常な処置とは思えない」と指摘した。ヤン・ムンソク言論改革市民連帯事務総長は「大統領府など上層部の介入疑惑はこれまでもずっとあり、それがキム前理事長のインタビューで事実であることが確認されたのが今回の事件の展開過程」と話した。パク・チャンソプ記者 cool@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/411406.html 訳J.S