原文入力: 2009-01-20午後10:52:28
ハン総理 “不法暴力行為容認できない” 責任転嫁
青瓦台 “過激示威、悪循環断ち切らなければ” 発言取消騒動
チェ・イクリム記者ファン・ジュンボム記者
←ハン・スンス総理が20日午後ソウル,世宗路,政府中央庁舎で龍山再開発地域住民死亡事故に対して遺憾を表明した後、頭を下げて挨拶している。 チョン・ヨンイル記者yongil@hani.co.kr
龍山撤去民惨事と関連して、20日ハン・スンス総理が朗読した政府発表文には‘反省’よりは占拠篭城の不法性を強調する内容が相当部分を占めた。
ハン総理はこの日、政府中央庁舎別館で「理由の如何を問わず総理として深い遺憾の意を表わす」としたが、発表文のあちこちに事故の原因が占拠篭城に浮き彫りにしようとした。
ハン総理は「政府は今回のことが発生した原因と経緯を最大限迅速に徹底して調査する」と強調した後「この過程で不法行為があらわれれば法と原則により厳正に措置する」としながら「不法暴力行為はいかなる場合にも、どこの誰によったことでも決して容認されることはできない」と話した。A4用紙一枚の大きさの発表文に‘不法占拠篭城’または‘不法占拠’ ‘不法暴力行為’等の単語が3度も登場し、‘法と原則’または‘法と秩序’等の用語も相次いだ。
政府庁舎に勤務するある公職者は「総理室が警察の強制解散にともなう副作用を隠すために占拠篭城の不法性だけを浮き彫りにしようとしているようだ」として「ハン総理のこういう発言はむしろ国民感情を逆なでするのではないか」と憂慮した。
先立って大統領府関係者も「過激示威の悪循環を切る契機にしなければならない」と明らかにして、あわてて取り消す騒動を行った。 この大統領府関係者はこの日記者らと会った席で「今までの事故を見ればデモの悪循環が続いた」として「今回の事故を契機に過激示威の悪循環を切る契機になれば良い」と話した。あたかも今回の事態を過激示威のせいにだけすると解釈することができる発言だった。論議がおきるやクァク・ギョンス春秋館長は40分後に記者室を訪ねてきて「先ほどのその関係者の発言は個人意見とすることにした」として了解を求めた。大統領府は「経緯がどうであろうと今回の事故で多くの人命被害が出たことに対して真に残念で遺憾だと考える」と公式立場を整理して出した。
二つの場面は大統領府と政府が今回の事件をどのように眺めていて、その状況認識がどれくらい安易かをよく示した。
チェ・インニム,ファン・ジュンボム記者 choi21@hani.co.kr