ひときわ大型事件事故が多かった2022年、騒がしかった一年が暮れてゆきます。第20代大統領当選から文化人たちの死去、カタールW杯ベスト16など、今年も各界で多様な分野の人物が話題になり、ニュースの中心に立っています。今年、どんな人物が国民の注目を浴びたの、本紙のソーシャルメディアチームがまとめました。
政治入門から8カ月で大統領選を制した尹錫悦
3月9日に行われた第20代大統領選挙で、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が共に民主党のイ・ジェミョン候補と過去最少の僅差(0.73ポイント)で勝利を掴み取りました。尹大統領は青瓦台に入らず、龍山(ヨンサン)の国防部庁舎に新しい大統領室を設け、物議を醸しました。最近は尹錫悦政権に対し、外交失策や梨泰院(イテウォン)惨事に伴う責任を問う声が高まっています。
巨大野党の党首になったイ・ジェミョン
第20代大統領選挙に出馬した共に民主党のイ・ジェミョン代表(前京畿道知事)は落選後、6・1補欠選挙で汝矣島(ヨイド)政治を始め、8・28全党大会で77.77%という圧倒的な支持で党首の座に就きました。しかし、「大庄洞(テジャンドン)開発ロビー疑惑」の捜査が続いている中、イ代表をめぐる議論は続いています。最近は賄賂供与の疑いで起訴された火天大有の大株主、キム・マンベ氏が自殺を試み、与野党の反応が克明に分かれています。
グローバルシンドロームを巻き起こした「ウ・ヨンウ」のパク・ウンビン
8月に幕を下した「ENA」のドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は第1話の視聴率0.9%で始まり、最終回の第16話の視聴率が17.5%を記録するなど、大人気を博しました。主演のパク・ウンビンは天才的な頭脳と自閉スペクトラムを持つ新人弁護士のウ・ヨンウを見事に演じ切り、世界的な注目を浴びました。パク・ウンビンは米国批評家協会が主管する授賞式で「ライジングスター」賞を受賞し、グローバルスターとしての存在感を示しました。
「ク氏シンドローム」の主人公、ソン・ソック
俳優ソン・ソックが5月に幕を下ろした「JTBC」のドラマ「私の解放日誌」を通じて再発見され、一気に「大スター」に浮上しました。劇中で「ク氏」を熱演したソン・ソックは、「崇める」という話題のセリフとともに、「ク氏シンドローム」を巻き起こしました。彼はパンデミック以来、韓国で初めて観客動員数1千万人を達成した映画『犯罪都市 THE ROUNDUP』の最強の悪役「カン・ヘサン」としても大活躍し、今年一年全盛期を享受しました。
この世を去った文化芸術家たち
今年は文化芸術界の大きな星がいくつもこの世を去りました。初代文化部長官を歴任したイ・オリョンをはじめ、抵抗詩人のキム・ジハ、小説家のイ・ウェス、タレントのソン・ヘ、韓国映画界の「ワールドスター」カン・スヨン、司会者のホ・チャムなど文化芸術界の有名人たちが他界し、韓国全体が深い悲しみに包まれました。
「全国のど自慢」に新風を吹き込んだキム・シニョン
タレントのキム・シニョンがソン・ヘ先生の後を継いで「KBS」の「全国のど自慢」の新しい司会者に選ばれました。1980年に「全国のど自慢」が始まって以来、初めての女性単独司会者です。キム・シニョンは映画『別れる決心』にも出演し、俳優としても存在感を放っています。彼女は韓国国映画製作家協会の授賞式で助演女優賞を受賞しました。
10年ぶりの昇進、イ・ジェヨン
サムスン電子のイ・ジェヨン副会長が10月27日、サムスン電子の会長に就任しました。1991年サムスンに入社してから31年ぶりであり、2012年副会長に昇進してから10年ぶりのことです。イ副会長は就任に際し、「今日のサムスンを越えて真の超一流企業、国民と世界の人々が愛する企業を必ず一緒に作ろう。私がその先頭に立つ」と述べました。
6億4千万円の横領容疑の実兄と法廷攻防、パク・スホン
タレントのパク・スホンの出演料61億7千万ウォン(約6億4千万円)を横領した疑いで彼の実兄と兄嫁が裁判にかけられ、大きなイシューになりました。パク・スホンは検察の取り調べの途中、実父から暴行を受け、病院に移送されたりもしました。同事件で親族間財産犯罪の処罰を免除する「親族相盗例」規定に対する関心も高まりました。
今年の奇跡、パク・チョンハ
烽下(ポンハ)亜鉛鉱山埋没現場で221時間ぶりに奇跡的に生還した鉱夫パク・チョンハ。彼は仕事を始めて4日目の補助作業員のP氏(56)と共に、地下190メートルで、スティックコーヒー18本で10日間飢えをしのぎ、梨泰院惨事で悲しみに暮れる国民に勇気と希望を与えました。
W杯ベスト16入りで国民に歓喜をもたらした太極戦士たち
韓国サッカーが12年ぶりにW杯ベスト16に進出したことで、サッカー韓国代表チームに対する大衆の関心が高まりました。眼窩底骨折でフェイスガードをつけて出場したキャプテンのソン・フンミン、韓国のワールドカップ史上初のマルチゴールを記録したチョ・ギュソン、ポルトガル戦で逆転決勝ゴールを決めたファン・ヒチャン、「黄金の左足」で活躍したイ・ガンインなど選手たちが注目を浴びました。