原文入力:2010-02-19午後11:06:30(1911字)
金融監督院, カード会社に通知…グローバル‘認証簡素化 傾向’知らぬフリ
MS Active-X 依存して世界から孤立 自ら招来
ク・ポングォン記者
金融当局がスマートフォンでクレジットカード決済の時、マイクロソフト(MS)の‘Active-X’を利用した公認認証手続きを義務化したために国内電子商取引業者とインターネット利用者らの‘国際的孤立’を深化させている。スマートフォンや電子ブック(e-book)等、無線移動通信機器を通じた電子商取引が大きく膨らんでいるが、コンピュータ アプリケーションがインターネットサイトで作動するようにする技術であるActive-Xがこれらの機器では実行されないためだ。
19日<ハンギョレ>が入手した金融監督院の‘スマートフォン カード決済ガイドライン’を見れば、電子商取引サービス提供業者は入力情報保護,悪性コード予防,暗号化機能を備えなければならず、30万ウォン以上の決済をする時は公認認証書使用を義務化するようにした。金融監督院が去る8日、各信用カード会社にこのガイドラインを通知した後、直ちにiPhone利用者らが不便を体験することになった。インターネット書店‘アラジン’と‘YES24’はiPhoneで公認認証書の代わりに文字メッセージなどで取り引き者情報を確認する決済サービスを導入したが、金融監督院ガイドライン通知後にサービスを中断した。ガイドラインに外れるためだ。また三星電子が最近発売した電子ブック端末機(SNE60k)は無線LANを利用し電子ブック コンテンツを購入しダウンロードすることができる機能を搭載したが、国内では‘役立たず’に転落することになった。電子ブックは基本的にウェブブラウザを搭載しておらず、公認認証書を使うこともできない。
スマートフォン普及拡散と共に無線インターネット利用者が急速に増加しているが、国内モバイル ウェブ環境では電子商取引とインターネットバンキングのような金融取り引きが制限されている。すでに国際的標準からは遠ざかったActive-Xという特定技術方式だけに固執した結果だ。我が国は超高速インターネット網を一部先進国に比べても早く構築し、電子商取引でも一時先進国隊列に上ったが、無線インターネット環境では国内電子商取引業者と関連ソフトウェア開発企業等が‘国際的迷子’に転落する立場に置かれた。
反面、米国の電子決済システムの‘ペイパル’と中国の‘アーリーペイ’は大部分の国で広く使われ、世界電子商取引市場を先導している。Eメール アカウントとクレジットカード,口座情報を活用し、小額決済ができるペイパルは200余ヶ国で使われる世界最大の電子決済手段だ。アーリーペイは全世界中国商人のネットワークを中心に一日決済額が1億4600万ドルを越える。アーリーペイは中国政府の元貨拡散政策の助けも受けたが、多様なブラウザー環境と第三者支給保証(エスクロー)システムなどに力づけられ‘便利で安全なグローバル電子決済手段’という評価を受けている。だが、国内の‘Active-Xを通じた公認認証’方式は世界市場で拡散どころか遮断膜として作用している。互換性がなく無線通信機器を通じたインターネット利用者には不便を加重させるだけだからだ。
政府は一歩遅れて国内インターネット利用環境の孤立化を打開するための方案検索に出た。大統領直属未来企画委員会は19日放送通信委員会,金融監督院,金融決済院,インターネット振興院など関連機関関係者たちと共にスマートフォンを通じたクレジットカード決済サービス解決方案を議論した。未来企画委関係者は「Active-X問題はいろいろな所に絡まっていて、特定部署や機関主導で解決するのが難しい課題」とし「具体的な解決方法を探すのに先立ち、全般的な問題を把握する段階」と説明した。チェ・シジュン放送通信委員長も去る16日(現地時間)スペイン,バルセロナで開かれたモバイル ワールド コングレス(MWC)で「モバイル革命にうまく対応できなければ、国内情報技術産業は世界市場から淘汰されかねない」として「グローバル標準を指向し世界市場を攻略して国家競争力を強化する」と明らかにしたことがある。ク・ポングォン記者 starry9@hani.co.kr
原文: 訳J.S