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‘PD手帳狂牛病報道無罪’…医師協, 遅れて出て来た異議申し出 なぜ?

登録:2010-02-19 12:44
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/405427.html

原文入力:2010-02-18午後08:31:34(1206字)
判決時は沈黙しておきながら…
一ヶ月ぶりに "医療界判断と大差" 憂慮 表明
専門家たち "事実わい曲…会員意見 聞いたか疑わしい"

キム・ヤンジュン記者

米国産牛肉の狂牛病危険を報道した<文化放送>‘PD手帳’製作陣に対する裁判所の無罪宣告に対し、大韓医師協会(医協)が医療界の判断と大差があるという立場を発表し論難がおきている。狂牛病分野専門家たちは医協の主張は基本的な事実をわい曲しており、医協内部の検証を十分に経たかも疑わしいと指摘した。

医協は18日‘PD手帳狂牛病報道判決関連立場’という報道資料を出し「裁判所の判決内容の中で、一部事項が医療界の判断と顕著な差を見せており深い憂慮を表わす」と明らかにした。医協は先にアレーサ・ビンスンの死亡原因と関連してPD手帳側が医療スタッフの立場をバランスを取って報道せず医療スタッフに訴訟を提起した家族らの一方的な立場だけを伝達したと主張した。また解剖検査を通じて人間狂牛病でなく急性ウェルニッケ脳症と確認されたのに、裁判所はPD手帳の報道態度に対し問題がないと判断したと指摘した。医協は我が国の人々が特に人間狂牛病にぜい弱だというPD手帳の報道内容と関連して、裁判所が人間狂牛病の発病には遺伝的,環境的要因が複合的に作用するという点が認められていることを引用しないのは深刻な誤りと指摘した。

これに対しパク・サンピョ‘国民健康のための獣医師連帯’政策局長は 「PD手帳が放送された日は2008年4月29日であり、アレーサ・ビンスンの訴訟は1ヶ月後の5月27日なのでPD手帳が取材した時点は訴訟が提起される前」として「その上、PD手帳側は患者の遺族はもちろん主治医にも取材したが医協はこういう基本的な事実さえわい曲している」と指摘した。

ウ・ソッキュン保健医療団体連合政策室長は「医協がアレーサ・ビンスンの死因と関連して医師側の立場を放送しなかったという点を問題視したことは基本的な医療倫理を無視した指摘」として「国内はもちろん米国医師も患者の診療情報を法廷でない他所にむやみに話すことは医師の基本倫理と義務に反すること」と反論した。

‘我が国の人々が人間狂牛病に特にぜい弱だ’というPD手帳報道内容に対しウ・ヒジョン ソウル大獣医大教授は「これは疾病管理本部と翰林大医大研究など国内外の多くの研究でも確認されたこと」として「医協が会員の中で狂牛病専門家たちの意見を十分に聞いたのか疑わしい」と指摘した。

キム・ヤンジュン医療専門記者 himtrain@hani.co.kr

原文: 訳J.S