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子供3人 塾費に収入の半分 支出

登録:2010-02-19 09:19

原文入力:2010-02-19午前08:17:11(1920字)
集中診断 李明博政府 2年 私教育に腰が曲がる40代 イ・ミスク氏

←イ・ミスク氏の私教育費支出内訳

夏・冬休みには 特講費 もっとかかる
先月 収入 80% 支出
"入学査定官? 相談料でまた…"

イ・ミスク(仮名・46・ソウル,永登浦区)氏一家の先月の生活費は130万ウォン余りだった。夫と2人の娘,息子1人の5人家族の生活費としてはとても足りない。保健福祉家族部が新しく定めた2010年の5人家族の最低生計費161万5263ウォンにも至らない。

イ氏の夫は中小企業のチーム長で月給が400万ウォン程度だ。小さいピザ店を運営するイ氏もやはり月に200万ウォン程度の収入を上げる。お金がどこへ行ったのか?

"収入の半分近くが教育費に出ていきます。夏冬休みは特講だ何だと言って2倍ほどかかるのでもっと大変です。平常時に集めたお金を休みの時に取り崩して使います。"

イ氏の長女は今年高3だ。大学修学能力試験(修能)パターンに慣れるため先月は実戦問題解答学院に120万ウォン払って行かせた。休みだと科学探求に40万ウォンが別にかかったし、普段からしている数学・英語・国語に100万ウォンなど計260万ウォンを支出した。「高3は特にそうです。周りを見ても150万~200万ウォンは基本のようです。」

中学校2年になる息子は科学高校受験を準備するために数学・科学などに118万ウォンがかかった。末っ子はまだ勉強に興味がなく支出が少ない方だが、それでも3人を合わせると463万ウォンになる。先月は収入のほとんど80%に肉迫する。

「内申成績が満足でないから修能でよい成績をとって定時試験で大学に行かなければなりません。120万ウォンかかっても塾にやるしかありません。もう少しやらせれば成績が上がると思うけど…。私教育をさせる母親たちは皆同じ気持ちです。」

昨年は毎月230万~285万ウォン程度を私教育費に使った。昨年6月、政府が出した‘公教育競争力向上を通じた私教育費軽減対策’はイ氏の家計支出に格別な影響を与えることができなかった。「放課後学校ですか? オーダーメード型で、うまく運営さえしてくれたら、安くて家からも近くて良いですね。でも娘は自分には合わないそうです。町内に‘私教育なき学校’という横断幕をかけている学校を見ると本当に笑っちゃいますね。その学校の母親たちがどのようにしているか皆、知っているけれど。」昨年7月、科学高校入試に入学査定官選考を導入するという発表にも、イ氏は高等学校物理・化学を習う息子の学院課外を打ち切らなかった。科学高校に行けないとしても、あらかじめ高校科学を先行学習することが修能に役立つという考えのためだった。

イ氏はむしろ私教育費支出の新しい変数が登場したようで恐ろしがる。大学の入学査定官制のことだ。「定時だけ考えても、名門大は全て50%以上を入学査定官制で選ぶそうです。信じられる情報をくれるなら費用がいくらかかろうが入学査定官制コンサルティングをしなければならないです。」

昨年、教育費を除いた5人家族の月間生活費は300万ウォンを少し越えた。公課金,慶弔費,家族のお小遣を入れれば貯蓄は思いもよらなかった。「別に貯蓄はないです。国民年金,貯蓄性保険をそのまま積立金だと考えます。」

現金資産として持っていた1億ウォン余りは2年前にピザ チェーン店を出すのに使った。結婚して20年になるが車は相変らず小型車だ。5人家族が暮らすのには狭苦しい20坪台だが、それでも持家なのが幸いだ。

教育費のために腰のベルトを極度にきつくしめたイ氏は自らを‘小市民’と呼んだ。彼女には他の人々にはありふれているという‘名品カバン’一つなく、中年女性がうらやましがるような宝石類も結婚記念品が全て。「結婚前には高い服も結構買ったが、子供たちが大きくなってデパートで服を買った記憶はないですね。東大門,南大門市場や町内市場で買います。」

この頃は子供たちの教育と世話に終わりが見えないのが一番心配だ。「大学行っても終わりではありません。就職しようとすれば、留学はできなくても研修には行ってこなければならず、大学院も基本だというし…。今までよく頑張ってきたとは思いますが、いつまでできるか、本当に果てしないです。」

チン・ミョンソン記者 torani@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/405549.html 訳J.S