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与党も総集結の光州5・18記念式…尹大統領「あなたのための行進曲」歌うか

登録:2022-05-18 03:09 修正:2022-05-18 07:50
コロナで行われていなかった5・18民衆抗争記念前夜祭が3年ぶりに開かれた。「民主平和大行進」に参加した市民が17日午後、光州東区の錦南路で前夜祭の舞台のある旧全羅南道庁に向けて行進している=光州/共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 「5月タクシー」が再び走る。

 国家報勲処が17日に公開した「第42周年5・18光州民主化運動記念式計画」によれば、今年の記念式の代表的なプログラムとしては「5月のタクシー、真実に向かって走る」があげられる。これは、映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』にも登場する42年前に光州(クァンジュ)を走った緑色のタクシーが全南大学正門、旧全羅南道庁、旧赤十字病院などの5・18史跡を巡る映像と公演で構成される。運転は俳優のイ・ジフンさん、説明は全南大学5・18研究所のチェ・ジョンギ所長。声楽を専攻する2人の大学生と30人からなる教師連合合唱団による「幸せの国」合唱公演や、5・18有功者、遺族、一般市民、学生ら5人がそれぞれ感じ、経験した5・18を語るプログラムもある。

 午前10時、光州市北区(プック)の国立5・18民主墓地で開催される今回の記念式には、「新型コロナウイルス社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)」解除に伴い、5・18有功者、遺族、政府関係者、学生ら2000人あまりが参加する。公法団体として新たに出発した5・18遺族会、負傷者会、功労者会の会員がみな参加することも、過去の記念式とは異なる点だ。

17日午前、光州広域市北区の国立5・18民主墓地に、40年あまり前に走っていたタクシーが止まっている。国家報勲処は18日の5・18記念式で、このタクシーを用いて光州抗争の意味を伝える予定=光州/キム・ジョンヒョ記者//ハンギョレ新聞社

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が「あなたのための行進曲」を歌うのかも関心事となっている。李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クネ)の両元大統領は、在任時に参加した記念式(2009年、2013年)で、「理念色が濃い」などとして、この歌を歌っていない。尹大統領が、5・18関連団体の要求し続けてきた「憲法前文に5・18精神を収録すること」に関してどのような見解を明らかにするかも注目される。記念式には国民の力の109人の議員全員が参加する。

 共に民主党はこの日「5・18精神の憲法前文収録に向けた改憲特委の設置」を国民の力に提案した。民主党のパク・ホングン院内代表は国会院内対策会議で、尹大統領が大統領選の期間中に、改憲を通じて憲法前文に5・18精神を反映すべきと述べたことを指摘しつつ「それに向けて早期に現在の政治改革特委を拡大改編し、憲法改正政治改革特委(憲政特委)として新たに設置することを与党に提案する」と語った。

 この日、光州の国立5・18民主墓地では「5月、真実の力で、時代の光で」をテーマに記念式前夜祭が行われた。ソーシャル・ディスタンシングの解除で3年ぶりに行われた今回の前夜祭では、5・18当時の光州市民のたいまつデモの再現と、パク・クァンヒョン烈士(1953~82)の肉声演説が注目を集めた。パク烈士は当時、全南大学総学生会長として5月14~16日の3日間、旧全羅南道庁前で「民族民主化大聖会」を主導し、民主政府樹立を要求した人物だ。1982年10月、刑務所での50日間のハンストの末に世を去った。

 「手押し車」も前夜祭の舞台に登場した。1980年5月20日の第3空輸旅団による光州駅前での集団発砲で死亡した民間人の遺体のうちの2体を、光州市民が手押し車に積んで錦南路(クムナムノ)へと向かい、戒厳軍の蛮行を糾弾した行為を想起させるためだ。

キム・ヨンヒ、オ・ヨンソ、イム・ジェウ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/honam/1043282.html韓国語原文入力:2022-05-17 21:40
訳D.K

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