原文入力:2010-02-08午後07:25:40(1818字)
放文振‘MBC 理事陣 一方的選任’
‘保守 総入れ替え’人事暴風 急仕立て
‘批判 クツワ嵌め’労組 抵抗 予告
後任社長にキム・ジョンオ,チョン・フンポ氏 挙論
パク・チャンソプ記者
←‘放送掌握’抗議に背を向けた放文振 イ・クンヘン文化放送労組委員長(右側写真,立って話す人)が8日午前、ソウル ロッテホテルで開かれた放送文化振興会理事会で政府の放送掌握を批判する発言をする間、キム・ウリョン放文振理事長(左側写真 中央)と与党側理事らが皆後に回り窓の外を眺めている。オム・ギヨン文化放送社長(右側写真 右端)が沈痛な表情でイ委員長の発言を聞いている。 キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr
オム・ギヨン社長までが辞退意思を明らかにしただけに、今後の文化放送は政権の構想に沿って旋回する可能性が非常に高まった。後任社長にはキム・ジョンオ前大邱文化放送社長が有力と議論されている。キム前社長は報道本部長を歴任し保守指向の人物として知られる。チョン・フンボ春川文化放送社長も嘱望されている。放文振は世論の反発を最小化するため最大限早い時期内に公募手続きを進め後任社長を選任するものと予想される。
製作本部長選任が有力なユン・ヒョク理事は時事教養局ディレクター出身で、公正放送労組に加入したことに見られるように保守性が強い人物だ。この間、職務局長を一度も任されることはなかった。報道本部長選任が有力なファン・ヒマン理事は政治部長と米国特派員,論説委員などを歴任し、指向はやはり保守側に近い。本部長人事が確定する場合、直ちに文化放送は全面的な人事暴風に直面するものと見られる。ある次長記者は 「各本部長たちは自分の意向に合致する部長とチーム長人事を断行する」として「人が変われば内容が変わるのはあっという間」と話した。また、別の記者は「すでにMBC報道が力を失ったという指摘を多く受けているが、今後は批判的な記事は最初から立つ場所を失うこともありうる」と憂慮した。
チェ・スヒョン言論改革市民連帯政策委員は 「韓国放送のように政権を直接広報しはしないまでも、MBCが議題設定機能を放棄し無色無臭な放送に行ってさえくれれば政権としては所期の目的を達成すると見られる」と分析した。野党推薦者チョン・サンモ放文振理事は 「批判的な報道プログラムにクツワをはめ、真実をわい曲し究極的に世論を操作しようとするのではないか」 と話した。
特に‘PD手帳’を含め権力批判プログラムを多く製作してきた時事教養局は政権の第1ターゲットになる可能性が非常に高いと展望される。ユン・ヒョク理事がPD手帳を持続的に攻撃してきた公正放送労組出身ということからもある程度予想できる。パク・コンシク PD手帳ディレクターは 「政権に目ざわりな存在であったPD手帳には必ず手を入れるだろう」としつつ「もしそうなるならばPDらと経営陣間の正面衝突が避けられない」と話した。
MBC労組の抵抗意志が侮れず、激烈な対立は避けにくい展望だ。実際、MBC労組はこの日直ちに中央執行委員会と全国代議員大会を相次いで開き、足早く闘争隊伍を結成した。イ・クンヘン労組委員長は「補欠役員の出勤阻止闘争と落下傘社長阻止のための全面ストライキ賛否投票に突入する」として、強力な抵抗意志を明らかにした。全国言論労組もこの日声明を出し「言論掌握阻止のための新年初闘争に再び憤然と立ち上がる」として強硬対応方針を明らかにした。
イ・ヒョソン成均館大言論情報大学院長は 「市民社会勢力と野党,文化放送労組が連帯すれば政権が予想し得ない大きな後暴風が起きるだろう」としつつ「言論を掌握すれば選挙も勝ち政権も再創出するかに見えるが、民心を得られなければ何にもならないということを政権は理解していない」と指摘した。チェ・ヨンムク聖公会大教授は「与党が世宗市問題に対し国民投票まで話すということはメディア掌握にそれだけの自信があるという意味」として「かなり長期の戦いが予想される」と話した。 パク・チャンソプ記者 cool@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/media/403572.html 訳J.S