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イ大統領, 執権2年目 ‘攻撃的国政’予告

登録:2009-01-19 12:09

原文入力: 2009-01-19午前09:50:58
1・18権力機関長 人選の意味
国家情報院長 ‘Sライン’…警察庁長官 ‘チェ・シジュン 後輩’
後続改閣も ‘親衛色 強化’に傍点打つもよう

クォン・テホ記者

←新警察庁長官に内定したキム・ソクキ ソウル地方警察庁長官(右側)が18日午前、警察委員会臨時会議に参加するためソウル,渼芹洞(ミグンドン)の警察庁別館に入り関係者たちと握手している。 キム・ミョンジン記者littleprince@hani.co.kr

大統領府が18日発表した国家情報院長,警察庁長官新任人事を見れば、国政2年目をむかえるイ・ミョンバク大統領が‘親衛勢力構築および大統領保衛’に関心を注ぐ流れが歴然としている。

キム・ソンホ国家情報院長についてはろうそく集会政局の時から与党内部に不満が累積してきた。当時ホン・ジュンピョ院内代表は「国家情報院がいったい何する所かわからない」と公開的に攻撃した。ハンナラ党では最近も2月‘立法戦争’を控えて、国家情報院が政務的判断に別に役立っていないという不満を提起してきた。キム院長が‘リーガル マインド’(legal mind)を強調して無理強いしないようにするだけでなく先制的対応に機敏でないということだ。

こうした中でイ・ミョンバク大統領は自身の最側近であるウォン・セフン行政安全部長官を後任者に抜てきした。キム・ウンヘ大統領府副代弁人はこの日のブリーフィングでウォン長官の国家情報院長内定背景に対して「各部署業務調整に能力を見せ、ソウル市で副市長としてイ大統領を補佐しイ大統領の国政哲学をよく理解している」と話した。大統領に対する忠誠心とコード(考え方)が人選の主要基準であったことを示唆する発言だ。国家情報院長候補として終盤までウォン長官と競った人物がリュ・ウイク前大統領室長であったという点も、当初からイ大統領が国家情報院の‘親衛体制強化’を念頭に置いていたことを示している。

キム院長とキム・ジュソン基調室長間の不和説の中で院長が交替させられたことも注目すべき点だ。キム室長はコーロングループ副会長出身で、コーロン出身のイ・サンドク議員と近い。イ大統領がキム院長を交替したことは‘お兄さん’の手をあげる一方で国家情報院をイ大統領親衛勢力のいわゆる‘Sライン’(イ大統領と共にしたソウル市庁出身)で満たして掌握力を高めようとしたものと見られる。ウォン院長候補はソウル市副市長として、キム室長もソウル市傘下の世宗文化会館館長として‘ソウル市枠'内で一緒に働いた縁もある。

キム・ソクキ警察庁長官候補はイ大統領の‘導師’として知られるチェ・シジュン放送通信委員長の高等学校(大邱,大倫高)の後輩で、イ大統領就任当初から次期警察庁長官として議論されてきた。キム・ソクキ候補者はイ大統領やイ・サンドク議員との直接的な関係は弱いが、ソウル警察庁長官赴任後、集会デモに対する強硬対応を主導するなど警察内の代表的な強硬派として知られている。このことから大統領府は‘第2のろうそく集会’が起きても最前線で揺るぎない‘強い警察’を望んでいることを見せた。

国家情報院長と警察庁長官の更迭を地域的な側面から見れば、司正機関権力の中心軸が慶南から慶北に移動したという解釈も可能だ。 退任したキム・ソンホ院長は慶南,南海,オ・チョンス庁長は慶南,晋陽出身だ。新しく起用された二人は共に大邱・慶北(TK)出身だ。

結論的に‘ウォン・セフン国家情報院長,キム・ソクキ警察庁長官’カードには今後のイ・ミョンバク政府国政2年目の性格と指向するところを予告する側面もあるようだ。すなわち2年目をむかえて溢れでている様々な社会的摩擦を調和させるというよりは政権が追求する目的を強く押し通すという意志がにじみ出ているということだ。

これに伴い後続改閣も大統領中心の攻勢的国政ドライブを更に強化する側になされる可能性が予想される。ただし国家情報院長と警察庁長官に比べ重要度が落ちる長官人選では地域配分にもう少し気を遣うという展望もある。大統領府はひとまず改閣は正月連休(24~27日)以後にするという態度だが、それ以前に前倒しになる可能性も少なくない。

クォン・テホ記者ho@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/administration/334036.html

原文:  訳J.S