原文入力:2010-02-02午後07:03:51(1266字)
キム・ジンエ議員 "浸水 農耕地 40%減らす" 非公開報告書 暴露
4大河川推進本部 "河川区域含めて面積広くなる"
イユ・チュヒョン記者
政府が昨年7月、4大河川事業マスタープランを発表し、本来計算した河川周辺の浸水予想面積を40%ほどに減らして公開した事実が明らかになった。このためにマスタープランを2重に作ったことが明らかになった。
キム・ジンエ民主党議員は2日、記者会見を行い「政府が公開したマスタープラン報告書の他に、浸水被害地域面積を違えて表わした別途の非公開マスタープランを入手した」とし「公開された報告書には浸水の恐れがある低地帯農耕地を17.4平方kmと予測したが、非公開報告書では44.8平方kmと計算した」と明らかにした。
2つの報告書は共に‘4大河川再生マスタープラン’という題名が付いており、国土海洋部4大河川再生推進本部が2009年7月に作成したことになっている。しかし、非公開マスタープランに含まれる‘地下水位上昇による堤內地農耕地現況’面積は、公開報告書の‘地下水位上昇による河川区域外部農耕地現況’より2.5倍も広い。堰を建設し河川水面が上がれば地下水位も共に上がることになり、地下水位が上昇すれば周辺地域が浸水し湿地に変わると専門家たちは話す。‘堤內地’は人が暮らしている河川堤防の外側空間を示す言葉で、‘河川区域外部’という言葉と同じ意味だ。
2つの報告書で差が大きく出ている所は主に洛東江に集中している。浸水憂慮が高く結局、政府が管理水位を下げた咸安堰~陜川堰区間は非公開資料では被害地域が24.745平方kmになっているが、公開資料には13.6平方kmに減っている。陜川堰~達城堰も非公開資料は5.057平方kmなのに比し、公開資料は0.532平方kmに縮小された。江亭堰~漆谷堰も1.997平方kmから0.052平方kmに縮小された。また非公開資料は浸水予想地域を圏域ごとに地図で表わしていたが、公開資料では地図が最初からない。
キム議員は「専門家と市民社会団体が咸安堰周辺地域の浸水被害問題を一貫して提起してきており、国土部と水資源公社は咸安堰管理水位を7.5mから2.5m減らした5mに下げ、浸水予想面積が13.6平方kmから0.7平方kmに減ると発表した」とし「しかしこのような水位調整は誤った数値を根拠としたもので、浸水を防ぐ対策にはならない」と話した。
これに対し4大河川推進本部関係者は「キム議員が入手した非公開報告書は河川区域まで含めた数字なので浸水被害面積がさらに広くならざるをえない。報告書を編集する過程で‘堤內地’という誤った表現を使ったもの」と説明した。
イユ・チュヒョン記者 edigna@hani.co.kr
原文: 訳J.S