原文入力:2010-02-01午前07:47:59(1970字)
前 私たちの法研究会会長パク・サンフン弁護士
窮地に追い込まれた保守勢力が判事にアカ攻撃
裁判所は人権の砦…解体要求は憲法否定
パク・ヒョンチョル記者
←前 私たちの法研究会会長 パク・サンフン弁護士
裁判所内研究会である‘私たちの法研究会’が与党と保守言論の標的になっている。彼らは先月下されたカン・キガプ民主労働党代表と<文化放送>‘PD手帳’製作陣無罪判決などの背後にこの研究会がいると攻撃する。これについて<ハンギョレ>は2005年私たちの法研究会会長を務めたパク・サンフン(49・写真)弁護士(法務法人災い右)の見解を尋ねた。
パク弁護士は31日インタビューで 「最近論難になった無罪判決は7件、全て私たちの法研究会とは関係がない判事が宣告したもの」として「各判決を論理的に批判する自信がないので赤化論を動員し魔女狩りをしている」と話した。
-一連の無罪判決を‘一部政治指向を持った判事らの突出行動’と非難する声があるが?
"それは検察が無理に起訴したということを意味する。盧武鉉前大統領に対する無理な捜査が悲劇を呼び起こし、いくらにもならないのに反省せずに無理な起訴を継続しているということだ。ハンナラ党と保守言論では司法府左傾化を原因に挙げて赤化論を提起している。だが我が国民の水準が高いので赤化論は決して成功できないだろう。"
-そのような問題提起を‘正当な批判’と見られない理由は?
"正当な判決批判は常に必要だが、判事を人身攻撃するところへ進んではいけない。ハンナラ党と保守言論は龍山事件2審裁判所の捜査記録謄写決定を非難し、裁判長が5年前まで私たちの法研究会会員であったという点を浮き彫りにさせた。1審裁判所も同じ決定をしたが、1審裁判長は私たちの法研究会とは関係がない。民主労働党党役員らに公訴棄却判決をした判事が私たちの法研究会会員であることはその通りだ。だが会員の中には同じ事件で他の民主労働党党役員に有罪を宣告した事例もある。攻撃をしようとするなら、会員の中で有罪判決をした判事もいると言及してこそ公正な批判と言えるだろう。"
-与党と一部言論が私たちの法研究会を狙う理由が何であると考えるか?
"魔女狩りだ。ミネルバ,チョン・ヨンジュ前韓国放送社長,夜間ろうそく集会,ノ・フェチャン進歩新党代表,全教組時局宣言,カン・キガプ民主労働党代表,PD手帳事件はすべて私たちの法研究会と関係のない判事たちが宣告した。それぞれの内容を論理的に批判する自信がないので、赤化論を動員しているわけだ。与党が魔女狩りを始めた背景には世宗市問題で守勢に追い込まれているので、矢を他のところに回そうとする意図があるのではないか疑わしい。"
-私たちの法研究会が研究している内容と追求する価値は何か? 会員たちの指向が相対的に進歩的であることはその通りではないか?
"憲法,刑法,労働法,司法制度など我が国の法を研究し、裁判がきちんとやろうという集いだ。国民全体の立場から見れば中道的学術団体と考える。司法府は既存秩序を守る役割を主に遂行するので、裁判官が多少保守的指向を持つが、その中で中道に立てば多少進歩的に映る余地はある。"
-裁判所の中で‘司法府全体が攻撃を受けることになった以上は解体するのが良い’という一部意見もあるというが?
"裁判官も憲法が保障する学問の自由を享受する権利がある。裁判官は司法府独立と裁判官独立の主体だ。裁判官が裁判をきちんとするために作った団体を解体しろというのは憲法秩序の否定だ。関連がない状況について私たちの法研究会を思い切り攻撃し、論難を起こした後に論議を払拭させるために解体しろということは転倒した論理だ。"
-与党では‘裁判所組織法’を手直しし、私たちの法研究会を解体すると言う。
"私たちの法研究会会員でも、またそうでなくとも裁判官が国家公務員法の政治的中立義務をよく守っているのに、裁判所組織法にどんな条項を追加するということなのか理解し難い。"
-一部市民の司法府非難方式も荒々しくなった。原因は何だと考えるか?
"裁判所は人権を守る最後の砦だ。裁判所は刃物もなく財布もない。政界と保守言論が度量の広さを守れずに行き過ぎた非難をし、国民も影響を受けたものと考える。政界と言論などが各自の本分を守れば良い。"
パク・ヒョンチョル記者fkcool@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/402086.html 訳J.S