原文入力:2010-01-28午後10:53:35(1430字)
[北2日続けて海岸砲射撃]
"過去にも訓練した所" 前日とは違い対応自制
NLL 争点化しようとする北韓意図 遮断判断も
クォン・ヒョクチョル記者,キム・ミョンジン記者
←足止めを食った南側漁船。 北韓の海岸砲射撃で出漁が禁止された南側漁船が28日午後、仁川市,甕津郡,白翎面のヨンギ浦港に係留されている。白翎島/キム・ミョンジン記者
北韓軍が前日に続き28日午前と午後、西海,延坪島付近で砲射撃訓練をしたが政府は物静かな対応基調を継続した。
政府がこういう対応基調を定めたことには大きく二種類の考慮が作用したと見られる。第一に、北方境界線(NLL)問題を争点化し停戦体制の不安定性を浮上させようとする北韓の意図には巻き込まれないという戦略的判断だ。二番目には北韓が2日続けて砲を撃ちながらも、北方境界線の南側海域には砲弾を撃っておらず‘例年的な砲射撃訓練’という北韓の主張を無視するのが難しい現実的理由が作用したものと分析される。
実際、合同参謀関係者は28日北韓の延坪島付近の砲射撃に対し「北韓が自分の区域で射撃したことなので、あれこれ言う懸案ではない」と話した。前日、白翎島・大青島付近の北方境界線海上に北側が海岸砲を撃ち、これを‘挑発行為’と規定し対北韓電話通知文を通じて即刻中断を促した軍当局の態度と大きく異なる。
軍当局はこの日、砲射撃が北方境界線から遠く離れた北韓海域と地域でなされたという点を考慮し、挑発でなく通常的訓練に近いという判断を下したと知られた。ウォン・テジェ国防部スポークスマンは「過去にも延坪島付近は(北韓軍が)海岸砲訓練射撃をした所」として「27日白翎島,大青島付近の砲発射とは結びつけにくい」と明らかにした。
軍当局が物静かな対応ができるのは、2日続けて北韓が撃った砲弾の中で北方境界線の南側に落ちたものがないという事実も作用した。もし北韓砲弾が北方境界線を越えれば軍が対応射撃に出ることになる。白翎島と延坪島,大青島など西海5島は北韓海岸砲の射距離に入る。
軍がどんな火器でどの地点に何発撃つかは北側の挑発水準により決定される。北韓砲弾が北方境界線を越え南側海域に落ちれば、南側軍が北韓海岸砲陣地前の海に対応砲撃をすることもできる。北韓砲弾が延坪島や白翎島のような島の中に落ちれば、南側軍が北側黄海道海岸砲陣地を直接攻撃する可能性もある。軍関係者は「北韓が29日まで西海上射撃訓練を予告しただけに砲射撃は続くと見て北韓軍の動向を鋭意注視している」と話した。
軍当局は多様な対北韓情報手段を動員し、西海側北韓軍の動きを精密監視し、北韓軍が二日間に240㎜曲射砲,170㎜自走砲,76.2㎜砲などを発射したと把握したと知られた。この内、曲射砲は種々のロケット発射台を括りロケット12発や22発を一度に発射する武器で、韓国軍は多連装ロケットと呼ぶ。北韓は有事の際に平壌に通じる西海に上陸する韓国と米国軍艦を防ぐため長山串(チャンサンゴッ)と甕津半島,麒麟島,ウォルレ島など黄海道側洞窟陣地に海岸砲を集中配置している。
クォン・ヒョクチョル記者 nura@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/401622.html 訳J.S