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大法院 "赦免審査委 名簿 明らかにせよ"

登録:2010-01-21 11:09
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/400035.html

原文入力:2010-01-20午後09:58:26
最終審でも‘情報公開拒否した法務部敗訴’判決
"大統領赦免権 乱用防ぐための組織…透明性が必要"

ソク・ジンファン記者

大統領特別赦免の妥当性を審査する法務部赦免審査委員会の委員名簿を公開せよとの大法院判決が下された。法務部はこれまで委員名簿の公開を拒否し‘政府の口に合う人々だけで構成した密室審査’という批判を受けてきた。

大法院3部(主審 アン・テヒ最高裁判事)は、経済改革連帯(所長 キム・サンジョ,原告 シン・ヒジン)が、法務部長官を相手に出した法務部赦免審査委員会名簿および略歴に対する情報公開拒否処分取り消し請求訴訟で原告勝訴判決した原審を確定したと20日明らかにした。"法務部の赦免審査委員会は、大統領の赦免権乱用を防ぐために構成された組織である以上、透明性を保障するためにも委員の名簿など最小限の情報は公開されることが望ましい" という1・2審裁判所の判決をその通り確定した。

2008年経済改革連帯は光復節特赦に先立ち、法務部に赦免審査委と関連した情報公開を請求し拒絶されるや訴訟を起こした。当時、法務部は「委員の名簿などが公開されれば委員の生命・身体および財産の保護に支障を招く恐れがあり、個人の私生活の秘密を侵害したり委員会業務の公正な遂行が困難になる」と拒否理由を明らかにした。

今回、名簿公開が決定された赦免審査委員会は2007年赦免法改定時に新設された。大統領の赦免権が乱用されているという批判を意識し、法務部長官が大統領に赦免を建議する際には必ず赦免審査委の議決を経るようにした。だが名簿が公開されず法務部長官など法務部・検察幹部5人が参加しておりきちんとした議論がなされ難い構造だ。審査会議録の公開も10年後に初めて可能なようになっている。

先月24日イ・ゴンヒ前三星グループ会長の赦免を案件として委員会が招集された際にも、委員全員が "妥当で適正だ" という意見を出したと法務部が明らかにした経緯がある。

ソク・ジンファン記者soulfat@hani.co.kr

原文: 訳J.S