原文入力:2010-01-20午後10:11:27
幹部会議を開き "徹底した対応" 注文
やみくも起訴には一言の言及もなし
ノ・ヒョンウン記者
←<文化放送>‘PD手帳’製作陣が20日午前、ソウル,瑞草洞,ソウル中央地裁で無罪宣告を受けた後、記者らの質問に答えている。(左側)牛肉交渉首席代表であったミン・ドンソク前農林水産食品部政策官(現 外交通商部外交力量評価団長)が20日午前、ソウル中央地裁でPD手帳判決は受け入れられないと明らかにしている。 キム・テヒョン記者xogud555@hani.co.kr
‘PD手帳’製作陣に無罪が宣告され、検察はキム・ジュンギュ総長が幹部会議を開き、裁判所を直接批判するなど激昂した反応を見せた。しかし検察はやみくもに起訴した‘時局事件’に無罪宣告が相次いでいるのにも関わらず省察や反省の兆しを見せていない。
キム総長は20日午後、大検察庁で幹部会議を開き、ソウル中央地検に控訴を指示し "徹底した対応" を注文した。キム総長は特に "司法府判断に対し不安に思う国民が多いようだ" という強硬な発言を吐き出した。検察総師としては類例のないことだ。シン・ギョンシク ソウル中央地検1次長は判決宣告直後に公式立場を表明したのに続き、午後6時頃に公式ブリーフィングで "常識的にとうてい納得できない判決" と反発した。彼は 「民事裁判ではあるがすでにソウル高裁がPD手帳報道内容が虚偽という事実関係を全て確認した」とし「同じ報道について事実関係を民事裁判と違うよう確定し、これを根拠に検察の控訴事実に対してはまともに判断さえしなかった」と主張した。検察は大きな論難の中で進行されたPD手帳捜査結果が完敗にあうや、大いに慌てる姿も見せている。検察は‘下命捜査’という非難を背にして‘法理的に自信がある’としPD手帳報道の色々な部分を問題視したが、ただの一つも認められることができなかったことにより打撃を避けられなくなった。昨年ソウル中央地検刑事6部長としてPD手帳製作陣を起訴したチョン・ヒョンジュン ソウル中央地検金融租税調査1部長はこの日、昼食も抜いて対応方案の準備に腐心した。
だが検察は最近‘時局事件’で相次ぎ無罪が宣告されているのにも関わらず‘やみくも捜査と起訴’に対しては一言の言及もなく‘反省することを知らない’という批判を受けている。
チョン・ヨンジュ前韓国放送(KBS)社長,‘ミネルバ’パク・テソン氏,カン・キガプ民主労働党代表,時局宣言全教組教師など、検察が現政権の食欲に合わせ捜査と起訴をした主要被告人たちは1審で全て無罪を宣告された。こういう事件では単純な事実関係の認定と法律解釈の差を越えて、検察が無理な法適用をしたという指摘が判決を通じて提示された。だが検察はその度に "とうてい納得できない" として裁判所非難にだけ声を高めている。
これに対しソ・ボハク慶煕大法学専門大学院教授は「判決を通じて検察の無理な捜査と起訴権乱用が明らかになっている」とし「政権の要求により選別的に起訴したことが最近司法府によって壊れているのであり、検察の話のように一部偏向的な判事が飛んでる判決を出しているのではないとみる」と話した。
保守指向のイ・サンドン中央大法大教授もこの日、自身のブログにあげた文で「チョン・ヨンジュ前KBS社長に対する無罪判決、そして今回のカン・キガプ議員事件と全教組時局宣言事件などに対する一連の無罪判決は、検察の無理な起訴にも大きな原因がある」と指摘した。 ノ・ヒョンウン記者goloke@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/400076.html 訳J.S