本文に移動

シフト(※)のために分譲価格急騰 原住民は追い出されなければならないのか

登録:2010-01-19 10:56
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/399686.html

原文入力:2010-01-18午後10:20:45
オ・セフン市長に送る恩平ニュータウン原住民の手紙
長期貸切導入後 分譲住宅 大幅減少
恩平ニュータウン 3地区 5ヶ月間に5千万ウォン↑
※シフト:ソウル市とSH公社が供給する長期貸切住宅(訳注)
ユン・ヨンミ記者

オ・セフン ソウル市長様へ
オ市長様! 私は李明博大統領がソウル市長時期に野心的に始めた恩平ニュータウン3地区の特別分譲対象者である旧クパバルの原住民です。私のような原住民たちはこの事業に家と土地を出す代わりに補償金と分譲権を受け取りました。

恩平ニュータウンでは2007年末に1地区で初分譲があり、続いて2008年6月に2地区Aブロック,2009年7月2地区B・Cブロックで分譲がなされました。分譲価格はブロックの位置と階数により差がありますが、2009年7月分譲分は85㎡基準で3億2千万~3億9千万ウォンでした。恩平ニュータウン3地区原住民たち(約200余世帯)も去る7月分譲価格程度を予想していました。

ところが昨年末、落雷のような知らせが伝えられました。3地区原住民に通知された分譲価格が更に4千万~5千万ウォン上がった3億7千万~4億3千万ウォンでした。2007年から2009年7月まで大差なかった分譲価格が、わずか5ヶ月間で大きく上がるというのです。その間に資材価格が暴騰したという話も聞いていないし、ほぼ同じ時期に鑑定評価をした土地価格も理由にならないでしょう。

これに対しSH公社は△1・2地区の分譲価格は2007年に決定され、3地区は2009年に決定されたので2年間の物価上昇分が反映され△3地区の場合は1・2地区より容積率が20%ほど低いという説明を出しています。

3地区はオ市長様が2008年に始めた長期貸切住宅がたくさん建てられる所です。恩平ニュータウンを始める時は賃貸住宅だけが計画されていましたが、2008年に長期貸切を導入し、分譲住宅を減らしこれを長期貸切に回しました。賃貸住宅と分譲住宅全体の容積率は170%程度ですが、賃貸分は相対的に容積率が高く分譲分は容積率が低いものと理解します。結局、私が考えるにSH公社が3地区分譲で長期貸切住宅により下落した収益性を挽回するために分譲価格を高めたように思います。

私は恩平ニュータウン事業で故郷の家と村を失い、皆がそうであるように補償もいくらも受けられませんでしたが経済的負担を背負っても故郷でずっと暮らしたいのです。しかし今回また追加された5千万ウォンというお金は、私のような庶民には本当に大きなお金です。これでは私を含めて入居をあきらめ分譲権を外部の人に売り渡す原住民が増えるでしょう。オ市長様、長期貸切住宅政策が良いのは分かりますが、それにより原住民が追い出されてはいけないのではないでしょうか? 是非、この問題をまた調べてください。

恩平ニュータウン原住民 イ・某拝

*追伸:この文はある恩平ニュータウン原住民がオ・セフン市長に書いた手紙を<ハンギョレ>記者が事実を確認し内容を再構成したものです。
ユン・ヨンミ記者youngmi@hani.co.kr

原文: 訳J.S