パク・チウォン国家情報院長が非公開で米国を訪問することが分かった。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、米国のジョー・バイデン大統領と初の首脳会談を行った直後であることから、注目を集めている。
25日、韓国の与党関係者によると、パク院長は26日、米国訪問のために出国する予定だ。パク院長の具体的な訪問目的は確認されていないが、ニューヨーク経由でワシントンに向かう計画だという。
パク院長は今回の訪米期間、米国の情報機関関係者など政府関係者に会い、文大統領の最近の訪米結果に関する後続措置を協議するものとみられる。特に今回の首脳会談で、両首脳が2018年の朝米シンガポール共同声明と4・27板門店宣言などに基づいて北朝鮮と対話を続けていくという立場を明らかにしただけに、パク院長は米国側と北朝鮮を対話に導く具体的な案などについて話し合う見通しだ。
これに先立ち、韓米首脳会談を目前に控えた12~14日にはアブリル・ヘインズ米国家情報長官(DNI)が訪韓し、北朝鮮・北朝鮮核問題の解決策をめぐる韓国政府の立場を聞き、両国の協力策について話し合った。パク院長の今回の訪米は、ヘインズ長官の訪韓に続き、韓米首脳会談の開催につながった韓米間の緊密な対北朝鮮協力の延長線上にあるとみられる。また、まだ具体化されていないが、6月の主要7カ国(G7)サミットを契機とした韓米日首脳会談の開催に関する協議を行う可能性もある。一角では、パク院長がワシントンに先立ってニューヨークを訪問することについて、北朝鮮国連代表部の関係者と接触する可能性もあるとの見通しも示されているが、情報当局はこれを否定したという。