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接種数日後に胸痛、頭痛、むくみ…ワクチン「稀な血栓症」疑われる症状

登録:2021-04-09 04:26 修正:2021-04-09 08:02
8日午前、ソウル駅のコロナ臨時選別検査所で、市民が検査を受けるために並んでいる/聯合ニュース

 アストラゼネカのワクチン接種後に非常に稀に現れる特異な血栓症について、韓国政府は注意すべき異常反応に「腹痛」を追加するなど、対応指針を改定した。欧州医薬品庁(EMA)がワクチンと稀な血栓症との関連性を認めたことによるものだ。脳静脈洞血栓症(CVST)や内臓静脈血栓症などは、接種から2~4週間後に発生することもあり得るため、注意が必要だ。

 新型コロナウイルス感染症予防接種対応推進団(推進団)のチョ・ウンヒ接種後管理班長はこの日のブリーフィングで「(EMAの発表で)内臓静脈血栓症も問題となるということで、本日、腹痛も追加し、案内文を提供する予定」と明らかにした。すでに推進団が公開している「コロナ予防接種後の異常反応に関する案内事項」には、腹痛は含まれていない。

 EMAは、稀な血栓症の疑われる症状として、呼吸困難、胸の痛み、脚のむくみ、持続的な腹部の痛み、ひどい頭痛が続いたり視野が曇ったりするなどの神経学的症状などをあげ、症状が現れたら直ちに病院に行くことを勧告している。

 チョ班長は「数分から数時間以内に発生するアナフィラキシーとは異なり、血栓は数日後に発生する」とし「現在EMAでは、2週間内に発生すると見ており、英国は28日後にも発生しうると見ている」と説明した。カナダ、英国などの一部の国はガイドラインをまとめ、その中で血栓症の疑われる症状の種類と、医療機関がこれをどのように診断し、どの薬物を投与すべきかについての情報を提供している。チョ班長は「我々も近いうちに指針の草案をまとめ、専門家の検討を受ける予定」と明かした。

 ワクチン接種後に血栓症の疑われる症状が発生した場合は、MRIやCTなどによる検査が必要なため、総合病院以上の病院で診療を受けなければならない。

 すでに推進団は、接種部位の腫れや痛み、発赤などが24時間続いた場合▽接種後に頭痛が2日以上続き、鎮痛剤が効かなかったり、視界が曇ったりする場合▽接種後に急に元気がなくなるとともに、その他の異常症状が発生した場合▽接種部位以外にあざや出血が発生した場合▽接種後に数週間にわたり呼吸困難、胸痛、腕や脚の腫れなどの症状が続いた場合は、医師の診療を受ける必要があると案内している。

ソ・ヘミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/990228.html韓国語原文入力:2021-04-08 16:45
訳D.K

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