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‘華麗なる休暇’ “730万観客動員でも借金の山”怒りこみあげる

登録:2009-01-15 14:55

原文入力:2009-01-15午前10:15:42
‘引退’ 製作者ユ・インテク氏 インタビュー
泣いて芥子を食べる式で8対2不利な収益分配条件受諾
投資・配給会社CJエンターテイメントだけ数十億利益取り込み
“製作者を干して殺す構造では良い映画は作れない”

イ・ジェソン記者カン・チャンクアン記者

←ユ・インテク アジア文化技術投資代表. カン・チャンクアン記者chang@hani.co.kr

去る2007年封を切り730万人の観客を動員した映画<華麗なる休暇>。この映画を作ったユ・インテク前企画時代代表(現アジア文化技術投資代表)は<華麗なる休暇>を最後に映画製作を止めた。流行語に言う‘食べて飛んだ’のであろうか? 事実は正反対だ。映画は金を儲けたが、製作会社は損害をこうむった。ユ・インテク代表が<ハンギョレ>に初めてその理由を公開した。

「2006年6月、投資・配給会社のCJエンターテイメントと1次契約の時、私たちが提示した製作予算は98億ウォンでした。CJ実務陣は予算があまり大きいと上の人の説得が難しいから、ひとまず70億ウォン台で始めて状況を見ながら増額しようといいました。製作会社が予算の50%を誘致してくる条件もつきましたし。」

ところが、なにをかいわんや製作費は最終的に92億ウォンに上ぼって企画時代の予想値に近接して、普通6対4(投資社6,製作会社4)の収益分配条件は8対2になった。製作費が超過したことに伴う罰則だった。CJ側は「興行さえされれば、このような不利な条件をみな解除する」と言ったが‘口頭約束’は履行されなかった。

ユ代表は「結果的に製作費超過によるスタッフ人件費および装備費に主演俳優ランニング ギャランティーなど18億ウォンを製作会社が抱え込むことになった」として「製作会社収益持分として12億ウォンが配当されたので、初期開発費で受け取った2億ウォンを除いて企画時代は<華麗なる休暇>で4億ウォンの赤字を見た形」と話した。

その上、ユ代表は12億ウォンに触ってみることもできなかった。企画時代の既存債権者たちがCJ側を圧迫してCJがこのお金を裁判所に供託してしまったのだ。結局、企画時代はランニング ギャランティーなど18億ウォンを支払いできなくて‘借金まみれ’になった。

ユ代表は「キム・ジュソンCJ代表もランニング ギャランティーを製作費に含めず製作会社が負担するようにしたのは誤りだったと認めた」として「しかしついに是正されなかった」と話した。彼は引き続き「企画時代は<華麗なる休暇>に27億ウォンの投資を誘致したし、光州市と市民たちから各種支援を引き出して十数億ウォンの製作費節減効果を出したのに、何の補償も受けることができなかった」と付け加えた。反面、投資・配給会社のCJエンターテイメントは投資収益と配給手数料を含めて数十億ウォンの利益を得た。

契約書に直接サインしたユ代表としてはCJにもうこれ以上の要求をするのも難しかった。ところで初めからこういう不利な契約を甘受した理由は何か?「一つ一つ対応していては映画をできなかったんですよ。しかも光州民主化運動を素材にした映画なので春に撮影しなければならないという季節的な制約もありました。一度時期をのがせば1年が過ぎ去ってしまうでしょう。それで心を無にしてサインしました。CJ側が約束どおり興行だけ成功すれば皆良くなると思ったんですよ。」

これに対してCJ関係者は「ユ・インテク代表がくやしく思う点は理解するが、約束を守ることができない場合ペナルティを払わせるほかはない」として「CJが2008年には小幅の黒字を出したが2005~2007年3年の間は500億ウォンほどの大規模赤字を出した事実を記憶してくれ」と話した。

ユ代表は<華麗なる休暇>の成功以後「この間、別の声をすべて聞いた」と話した。大金を儲けておいて食事の誘いもないという誤解が最も多かったし、民主党に総選挙資金を出したといううわさまで飛び交った。映画界の先輩として誰かを暴露する姿を見せることは不適切と考え、いちいち相手にしなかったと言った。だが”胸中の鬱憤”は消えなかった。

遅ればせながら事情を公開する理由について彼は「暴露というよりは、文化コンテンツ産業として映画産業の構造的問題を明らかにしなければなければならないと判断したため」としながら「製作者を干して殺す今のような構造では良い映画が出てくることはできない」と強調した。 文イ・ジェソン記者 san@hani.co.kr,写真カン/チャンクァン記者 chang@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/culture/movie/333426.html

原文: 訳J.S