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Window依存 オムニア2のジレンマ‘よく売れても悩ましいね’

登録:2009-12-08 10:07

原文入力:2009-12-07午後10:11:29
三星 10月発売後 販売急増…1日に5千台売れ
‘Window OS’世界占有率 下落…競争力衰え
来年 アンドロイドフォンの比重強化…転換費用 憂慮

ク・ポングォン記者

←世界スマートフォンのOS占有率 推移

オムニア2販促に注力し国内スマートフォン市場を最大限守るのか、競争力が失われるWindow モバイルの代わりに早期にアンドロイド基盤に移り長期戦略を試みるのだろうか。スマートフォン市場に一歩遅れて飛び込んだ三星電子とSKTの悩みが深い。

アップル iPhoneが発売されて10日、国内スマートフォン市場に注目すべき変化が始まった。大企業需要が多かったiPhoneだけでなく、オムニア2も急速に販売が増加している。オムニア2は去る10月の発売以後、1日平均600人水準だった加入者数が先週には1日平均5000~7000人ずつと急増し、総加入者5万人を越えた。価格の引き下げと40万ウォン台の補助金をはじめとして、広告とマーケティングが効果につながっている。今月からKTのSHOWオムニア,LGTのOZオムニアなど3ヶ移動通信会社を通じて複数供給されることにより、オムニア2の販売上昇曲線は続く展望だ。‘三星 対 アップル’‘国産 対 外国製’という競争構図が作られ利用者の選択権は広くなった。長短比較も話題だ。優れた使用者環境,APPストア生態系を前面に掲げるiPhoneとDMBと画質,アフターサービスを前面に掲げるオムニア2の対決だ。

オムニア2の1日平均加入者が10倍に増えた理由について、SKTのある関係者は「年間2000万台の携帯電話が売れる国内市場で、95%を越える消費者はスマートフォンが何かよく知らない」として「iPhone購買も一部マニア層を除いては補助金など価格要因が大きく、オムニア2も同じこと」と話した。流通網とマーケティングを通じて市場需要を作り出すことができるのが国内移動電話市場だという話だ。

三星とSKはオムニア2で‘ファインプレー’をしているが、スマートフォン戦略と関連して明かせない悩みがある。‘オムニア2をどこまで推進するだろうか’だ。OSがマイクロソフトのWindow モバイルという点のためだ。2つの業者は世界的流れについて来年以後はグーグルのアンドロイドフォンを強化する計画だが、MSのOSに過度に依存するのは負担にならざるをえない。OSは一度慣れた後、他の環境に移そうとすれば転換費用が高い製品だ。コンテンツ市場のAPPストアと関連し、利用者のスマートフォン プラットホーム依存度はさらに深まった。

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スマートフォンはOSが核心だが、Window モバイルの競争力は最下位水準だ。Window モバイルの占有率は今年3分期7.9%で、1年前に比べ大きく下落した。ノキアのシンビアン,RIMのブラックベリー,アップルのiPhoneに大きな格差をつけられ4位だ。反面、昨年登場したアンドロイドは急速に占有率を拡大し、2012年にはノキアに続き2位を占めると予想される。市場調査業者のガートナーは2012年にはウィンドウ モバイルが5位に落ちるという展望をし、分析家らはMSがモバイルOS市場から撤収するという観測も出している。

最高水準のハードウェア仕様を備えたものの、オムニア2がiPhoneとブラックベリーに押される理由はOSとソフトウェア,APPストアにある。米国で最大の移動通信社ポライズンを通じ最近発売されたオムニア2は専門紙らから‘優れたハードウェア,ぞっとするソフトウェア’という評価を受けている。Window モバイルは利用者から無視されており、長年のパートナー業者も見放す製品だ。

昨年初めてグーグルフォンG1を出した台湾のスマートフォン専門業者HTCは今年に入りアンドロイド集中化に転身した。HTCはこの間、Window モバイル基盤スマートフォン物量の80%を供給してきたMSと格別なパートナーシップを構築してきた会社だった。危機に陥ったモトローラもアンドロイドに社運をかけるとして出したドロイドを通じて再起の踏み台を用意したという評価を受けている。

マーケティングを通じて一時的に国内消費者をWindowモバイル環境のスマートフォンでつかんでおくといっても企業としては不安にならざるをえない。三星とSKTも最近、MS依存度を低くすることにした。この間、国外市場だけにリモ(Linuxモバイル),シンビアン,アンドロイドなど多様なOSのスマートフォンを出してきた三星も、来年からは国内にもアンドロイド基盤のスマートフォンを多数発売する計画だ。SKTも来年発売する15種のスマートフォン端末機中、12種がアンドロイド基盤に定めら、Windowモバイルは2~3種に過ぎない。

チェ・ナムゴン東洋総合金融証券研究員は「スマートフォン市場でグーグルのような開放型プラットホームの重要性が高まる」として「三星も移動通信社が好むモデルであるアンドロイドの比重を強化するほかはないだろう」と見通した。三星経済研究所のある研究員も「多様なOSの端末を作っている三星も、結局アンドロイド中心に行く確率が高いが、国内では1~2年間Windowモバイルを推進している暫定的状況だ」とし「独自的OSを準備出来ない製造業者としては苦しい現実」と話した。
ク・ポングォン記者starry9@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/392031.html 訳J.S