原文入力:2009-12-04午後07:59:55
展示前 光州市に "4大河川風刺‘スコップ作業共和国’下ろせ"
国家情報院法‘職務範囲’違反…光州支部では "知らない"
アン・クァノク記者
←キム・ビョンテク氏が作った設置美術作品‘スコップ作業共和国’は李明博大統領の顔の絵と<朝鮮日報> <中央日報> <東亜日報>などの表題をモザイクし諷刺的に製作した作品だ。光州民族美術家協議会
国家情報院が李明博大統領の4大河川事業を風刺した美術作品を公共展示場に設置した地方政府に対し、この作品を撤去しろとの圧力を加え論難を起こしている。こういう国家情報院の行為は、国内保安情報収集などに職務を厳格に制限した国家情報院法に違反しており職権を乱用したものだ。
光州市は4日 「国家情報院光州支部のある職員が3日午後3~4時頃、市の文化芸術部署と5・18記念文化館の貸館部署に電話をかけ‘5・18記念文化館で開かれる展示会に大統領を風刺した‘スコップ作業共和国’という作品があるか。光州市の立場はどうなのか’と尋ねた」と明らかにした。これに伴い、市は「文化館運営条例を検討した後、この作品の展示が展示場設置目的に外れ公共秩序を害する恐れがあると判断し主催団体に撤去を要求した」と明らかにした。光州民族美術家協議会(光州民美協)も「展示開幕直前の3日午後5時頃、市の5・18記念文化館担当公務員が訪ねてきて‘イ大統領を批判した作品を撤去しなければ展示を継続することはできない’と通知した」として「このために展示2日目の4日、展示場のドアを開けることができなかった」と明らかにした。イ大統領は4日、湖南高速鉄道起工式に参加するため光州を訪問した。
問題になった作品の‘スコップ作業共和国’は横1.2m,縦5.5m規模のシャベル形の設置物にイ大統領の顔の絵170枚余りと<朝鮮日報> <中央日報> <東亜日報>の表題がモザイクになった設置美術作品だ。この作品の作家であるキム・ビョンテク(42・全南大講師)氏は「頑として4大河川事業をゴリ押しする大統領の形態を風刺した作品」として「顔写真を傷つけたりわい曲してもいないが美術作品にこの程度の風刺も入れることができないとは苦々しい」と話した。
パク・チョルウ(55)光州民美協代表も「現在、作品は展示場にそのまま展示されているが市の撤去要求により展示場のドアを開けることができなかった」として「情報機関と行政機関が圧力を加えても、この作品を撤去することはできない」と明らかにした。シン・ギョンジン(55) 5・18負傷者会長は「民主主義の価値を象徴する5・18記念文化館に展示された美術作品まで国家情報院が検閲するとはあきれる」と話した。国家情報院法3条1項は国家情報院の職務を‘国外情報や国内保安情報の収集,内乱・外国為替などに関連した捜査’等に厳格に制限しており、11条1項は国家情報院が‘他の機関・団体・個人にとって義務のないことをさせたり人間の権利行使を邪魔してはならない’としており職権乱用を禁じている。
これに対し国家情報院光州支部関係者は「光州市に電話したこともなく全く知らない」と全面否認した。 光州/アン・クァノク記者okahn@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/391582.html 訳J.S